舐めたねじの外し方
整備してると結構あるのがねじの舐め。
前々から外れなかったフロントブレーキのリザーバーの蓋のねじ、やればやるほど舐めていく。
一番いい外し方は・・・
※ 整備はサービスマニュアルに頼らずやっているので参考程度にご覧ください。
インデックス
方法1. ネジ滑り止め液
方法2. インパクトドライバーとラスペネ(潤滑剤)
方法3. ネジザウルス
方法4. ドリルで穴あけ
方法5. ネジの頭を飛ばす
方法1. ネジ滑り止め液
ネジ滑り止め液。 舐めたときに最初に頼るのがこいつ。
ドライバーとネジの摩擦を増やして舐めたネジでも回せる、または舐めを防止する...というもの。
ドライバーとねじの溝に塗布、押し付けながら回します。 でも強く固着したネジだと何だかんだ力が逃げて、結局なめます・・・。
方法2. インパクトドライバーとラスペネ(潤滑剤)
潤滑は基本。
有名なクレ556より ラスペネ(業務用タイプ)の方が浸透性が優れてるらしい。
写真は ”非業務用タイプ”、南海部品に買いに行ったけど置いてなかったので。
インパクトドライバー。
ねじの緩む方向に軽く力を加えながらハンマーで衝撃を与え固着を解き緩める。
また、上から叩くことでネジは緩む方向に力が働くと言う性質も利用して緩めます。
あまり強く叩きすぎるとねじの頭が曲がってさらに外れづらくなってしまうことも。
これでリザーバーの片方のネジは外れました。もう一方は固くて外れません。 で、結局は舐めます・・・。
方法3. ネジザウルス
がっちりつかんで回せるペンチ。 舐めていても関係ない。 ネジの頭が出てれば掴んで回せる。
でも、とんでもなく硬く締まっているネジだとグリっと滑ります…。
方法4. ドリルで穴あけ
ドリルで穴を開けると大体は緩みます。
ねじの座面に掛かっていた力の逃げ場が出来ることでネジが踏ん張れなくなり緩みます。
画像ほど大きな穴でなくても大丈夫です。 +溝がつぶれない程度の穴を開けてプラスドライバーでグッとまわすとか。
ようやく外れたネジ、首をかしげるように曲がってました。
マイナスドライバーを掛けてガンガン叩いたせい? インパクトドライバーで頑張り過ぎたせい?
この状態ではネジ座面に異常に強い力が掛かる。 外れないわけだ。
方法5. ネジの頭を飛ばす
ディスクグラインダー、あるいは電動ドリルがあるなら ネジの頭を飛ばしちゃおう。
頭が飛ぶとネジ座面の摩擦がなくなるので簡単に外せます。
残った本体はペンチでつかんで回し取る。
錆びていたり、焼きついていたらドリルで本体も飛ばして、タップダイスセットで雌ネジ作り直し。
頭を飛ばす方法で 4連キャブの連結を解きました。