『エンジンオイルの交換』 KAWASAKIバリオスのメンテナンス

エンジンオイルの交換


初心者が初めて ”挑戦” する整備と言えばオイル交換ですかね?
チェーンオイルの塗布なんかは挑戦って感じじゃないですよね。

交換頻度は3000~4000km毎でいいと思います。
バリオスは4ストローク2輪用の10w-40、フィルター交換あり2.55L。なしなら2.1L。


※ 整備はサービスマニュアルに頼らずやっているので参考程度にご覧ください。


広告

1. エンジンオイルを抜く

 エンジンが暖かいうちにやると抜けが良いけど、わざわざ暖めなくても別に。
 では まず 車体が動かないようギアを1速に。


 エンジンの下を覗き込むとドレンボルトが見えます(写真矢印)。そこからオイルが排出されます。

 予め オイル受けなどを下に用意。(廃油処理ボックス)

 ドレンボルトを17mmのめがねレンチで緩める。 結構かためです。



 レンチで少し緩めたらあとは手で。 上に押さえつけならが緩めていく。



 グラグラしてドロ~っとオイルが滲み出る。 もう外れる寸前。



 もう外れると思ったら ボルトを横にスッと離す。 するとオイルがドバーっと排出されます。

 ポタポタ…としか出てこなくなったらバイクを前後に動かしたり左右に傾けるとまたツーっと少し出てきます。
 全てを抜ききるのは不可能なのでほどほどに。 右に傾けるだけで十分です。



2. オイルフィルターを交換 (任意)


 フィルター交換はオイル交換2回毎に1回? フィルターには「オイル交換毎に」。 私は3,4回毎に。
 オイルフィルターはエンジン前方。 下にオイル受けを用意。

 バイク屋さんはきっちり締めてくれるので手では緩まない。初めての時はボコボコ殴って穴を開けてバールを差し込んで回しました。 カップ型のオイルフィルターレンチを使うのがきっと正解。



 写真の通り、緩めるとオイルが垂れてきます。 そのまま回して外します。



 monotaroで料金あわせに注文したら韓国製。 造りの悪いフィルターだと雌ネジに切削クズがあったりします。念のためチェック。 こいつは大丈夫だ。

 取り付けは ゴムのパッキン部分にオイルを塗って元の場所に締める だけ。
 私はいつも ”左手のみで外せるぐらい力” で締めてます。フィルターには「3/4回転締め付け」と書いてありますが手で外せなくなるから。

オイルを入れたあとに漏れが無いか確認できるよう、周辺のオイルで汚れた所はパーツクリーナーで綺麗に。

関連:オイルフィルターに磁石を貼るだけの清浄化カスタム



3. ドレンボルトを締め直す


 ドレンボルトのパッキンは要交換。 内径12mmの物を。

 物によっては3,4回は増し締めで再使用しても大丈夫。ただし再使用のたびにオイルパンのねじ山を壊すリスクは増す。

 汎用品だからホームセンターにある自動車用でもOK。写真のはトヨタ用。



 まずゴミを噛まないようパーツクリーナーで、ドレンボルトとその接触面を綺麗に。
で、ドレンボルトを締める。

 締め付けトルクは2kg・m 程度らしいけど、長さ30cmぐらいのレンチでギュっときつく締めればOK。 あまり長いレンチ使うと力を掛け過ぎるので注意。

 後で漏れが無いか確認できるように周辺のオイルで汚れた所はパーツクリーナーで綺麗に



4. エンジンオイルを入れる

4-1. オイルフィラーキャップを外す


 オイルを入れるのはここ。 オイルフィラーキャップを回して外す。

 バイク屋さんはきっちり締めてくれるので簡単には緩まない。写真のようにバールの平たい方ではトルクが掛けられず緩みません。初めはバールのくぎ抜きの方をねじ込んで緩めました。とうぜん傷がついた…。

 コインドライバービット + ラチェットレンチでやるのが正解か?


 ちなみに、「始めにフィラーキャップを開けておくとオイルの抜けが良い」って言われるけど、別に変わらない。 クランクケースにはブローバイガスをエアクリBOXに戻す経路があるのでそっちから空気が入るから。
 オイル抜いたはいいが入れられない、ってことが無いように先にフィラーキャップが開くか確認した方が良いのは事実。


4-2. エンジンオイルを入れる


 入れるべきオイルは 4スト 二輪用の粘度10w-40。

 フィルター交換したなら2.55リットル、 してないなら2.1リットル

 私の場合は低コストを重視していろいろ巡った結果、四輪用の10w-30の安物に行き着きました。



 オイル注ぎ中。

 私はオイルジョッキのノズルは使いません。あれは蛇腹部分にオイルが残って後始末が面倒になるから。
 注ぎ口に厚紙を突っ込んで漏斗の代わりにして入れてます。



 10w-30は粘度が低めなので暑い季節は添加剤(KURE オイルシステム)で粘度UP。

 四輪用ですが普通に走る分にはクラッチ滑りはありません。


4-3. 窓から適量かチェック


 なぜかオイルは入れたつもりの量よりちょっと少なめに入る。

 オイルのぞき窓をチェック。
 矢印の辺りにあるので、 しゃがみ込んでバイクを垂直に起こし、覗き込む。



 油面がLOWERからUPPERの間ならOK。
 (よく見るとかなり上の方に線っぽいのがもう1本あるな…。何だこれ?)

 本来このチェック、
 エンジンを掛け、オイルを行き渡らせたあと数分放置してからやるのが正しい方法。

 でも、結局はこの窓も目安。
 走ってみてギアの入りが悪いと思ったらオイルを少し追加すれば良いだけです。



 

フィラーキャップをほどほどに締め、オイル漏れが無いか確認、走行後も確認。 オイル交換完了。


広告

関連:
オイルフィルターに磁石を貼るだけの清浄化カスタム

↑ PAGE TOP