『偽 rizoma フルードタンクCT125B』


偽 rizoma フルードタンクCT125B



イタリアのカスタムパーツメーカー、rizoma(リゾマ)。

そのコピー品のフルードタンクを買ってみた。



※ 個人的な感想です。 参考程度にご覧ください。


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1. rizomaは偽物だらけ



ブレンボも同じだけど、rizomaはそこらじゅう偽物だらけ。

存在しないはずのカラー、デザイン、型番のおかしなrizomaが安値で平然と出回っています。 個人で楽しむために偽物を買うぶんには問題ない(倫理上の問題はある)けど、本物と間違って買わないよう注意。

偽物の出所は中国。向こうではrizomaのブランド名を見せないようにひっくり返すなどした写真を掲載して販売していることが多いです。


日本の正規輸入代理店はパイツマイヤー(http://www.peitzmeier.jp/)。
2019年現在、56designも正規取扱店。
rizomaのサイトからSTORES → 国名と進んでいくと各国の正規取扱店が確認できます。



2. 偽物の品質をチェック


さて、中国製と思われる偽物を購入しました。 どんなもんかチェックしてみる。




箱、一見するとちゃんとしてるがよく見るとロゴの位置がずれてるし。




窓となる透明の樹脂もボンドで見苦しく貼り付けられ…というかこれもずれてるから一部剥がれてる。


ステー



付属されてたステー。rizomaの正規品でこのタイプのステーは存在しない。

DIMOTIV フレキシブルステーのコピーにrizomaのロゴをプリントした物かな。

ステーとしては問題無いが文字に歪み…


タンク本体



本体の仕上がりはけっこう綺麗。

表面や角、断面に粗さは見られません。




文字の歪み、潰れもありません。

中にいくらかフルードが残っているのでちゃんと漏れのチェックもした上で出荷している?


ここまで綺麗だと「本物も中国で生産してイタリアに仕入れているのでは?」と思うかもしれないが、rizomaに聞いてみたと言う米国人曰く、否定されたとの事。 MADE IN ITALYと書く以上、イタリアで生産されると。



粗となる部分を上げるなら、樹脂製の窓の内側に細かな波うちが見られること、



あとは 付属のニップルにバリがあるくらいかな。



3. 取り扱い注意点

Oリングちぎれる


ちょっと注意点。

フタを開ける。矢印のところに小さいOリングがあります。



んで、閉めるとき注意。 フタを戻してボルトを締めるという手順ではいけない。



あとからボルトを挿して締めると、ネジ山がOリングに擦れてちぎれちゃいます。

これは設計上の欠陥ではありません。セルモーターにも似たような箇所があります。



こういう作りの場合は、

先にフタにボルトを挿し、Oリングを装着、んで締めていくのが正解です。



4. 装着に必要なもの、作業


偽物rizomaを装着する。

当然フルードタンク取り付けには、タンク別体式のブレーキマスターシリンダーが必要です。 信頼のNISSIN製を購入。

購入時はピストン径に注意。マスターに1/2とか5/8等と書いてあるので交換前と同じピストン径の物を購入する。



ニップルをフルードタンク本体に挿入、NISSINブレーキマスターの洒落っ気のない白タンクと交換、バイクに取り付ける。 ってことはもちろんフルード交換、エア抜きが作業として必要です。

ブレーキマスターを変えたので純正ブレーキホースが90°ねじれる格好になってしまいました。このぐらいは大丈夫だろう。



5. 装着後の見た目



装着完了。 付属されてたステーは使いませんでした。 必要以上に長いし、本体を台無しにする存在感があったので。 ホームセンターの汎用ステーを加工、塗装して使用しました。




見た目はさすがに良いね。 100%似合っているかと言うとそうでもないけど。




容量の少し小さいCT125タイプだけど見た目的にむしろちょうど良い。
中国の偽物はなぜかCT125ばかり。 容量の大きいCT127タイプは見当たらない。





元々目立たないように黒を買ったので劇的には変わらないけど、一段グレードアップした感じにはなります。


購入価格はあえて書きませんが、あまりにも安かった割にしっかりした作り。

本物も購入して比べてやろうかと思っていたけどその気も失せてしまったなぁ。




6. その後、使用から1年


付属されてたステーのボルト



本家rizomaには無い明らかに偽物だろっていう付属ステー、それに付いてたボルト。
見た目が珍しかったので使っていたが…、錆びてる。
ホームセンターで買った日本のステンレスボルトは何年も使ってるのに綺麗なまま。


リザーバー本体



本体はほぼ劣化なし。漏れ、剥がれなどもない。
ボルトもまったく錆びてない。 ちょっと驚き。



7. 余談. 別モデル CT137 WAVE



▲ 飽きたらこのrizomaのCT137 WAVEを買おうかな。
2016年現在、偽物は出回っていないようだし、イタリアの正規取扱店で送料込み78ユーロ。
およそ1ユーロ/130円以下なら日本で買うより安い。

と思ってたら、あぅ、CT137に似た偽物を発見。(2017年5月)

その後、あれ、CT137の偽物が見当たらなくなった。(2018年4月)

ということで 本物 WAVEを購入。 (2018年4月)




・rizoma CT125 NEXT (正規品)
ワンサイズ大きいのはCT127。
webikeは正規取扱店56designから仕入れてるから大丈夫。





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