『中国製キャブレターパーツセットでコストカットを狙う』


中国製キャブレターパーツセットでコストカット



加速が重い、エンジンの始動が悪い。 どうやらニードルの磨耗が原因らしい。

安い中国製のZXR250用キャブパーツを試してみた。




※ 個人的な感想です。 参考程度にご覧ください。


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インデックス

1. 中国製キャブパーツセット 買ってみた
2. 品定め
   2-1. まとめ
   2-2. ニードル
   2-3. スロー・メインジェット、パイロットスクリュー
   2-4. フロート
   2-5. フロートバルブ
   2-6. フロート室のゴムパッキン
   2-7. フロート室のネジ
   2-8. フロート室のドレンボルト
3. 最後に



1. 中国製キャブパーツセット 買ってみた


中国製と思われるZXR250用を謳うキャブ補修キット (パーツセット)を発見!

いろいろ入っているけど私の目的はニードルだけ。 ショップに尋ねたらニードルの刻印は『 N76X 』だって。バリオスA型のデフォルトだ。(ちなみにZXR250はN76Xではない。)

1気筒分が1,000円だから大体4,000円で購入。




中国から商品が届きました。

精密部品とか関係無く一つの袋に詰め込んじゃう定番のチャイニーズスタイル だ。

全体はプチプチに包まれていたけど小さな箱の中でガチャガチャ言ってたよ。



2. 品定め

2-1. まとめ


結論を先に。

憶測も含みます。



 × ニードル 見た目はしっかりしてるが要求を満たさない精度で使えない。
 〇 スロージェット#38 ZXR250, バリオスB型には大きすぎ。バリオスA型のデフォルトの番手。使ってる。大きな問題なし。
 〇 メインジェット#102 ZXR250には小さすぎ。バリオスA/B型のレース用。使えるはず。
 △ パイロットスクリュー バリオスA型/B型前期とは互換があるみたい。ネジ溝がプラス。たぶん使えるかと...
 △ フロート  形状の細部がケーヒン製と異なるがちゃんとしてる。到着時点で一個破損。
 △ フロートバルブ 日本製 > 台湾製 > 中国製 なのは経験済み。
 ○ フロート室のゴムパッキン 形状はちゃんとしてる。液ガス併用で使用中。
 × フロート室のネジ ワッシャー付きは良いが長すぎるのでカットが必要。そのままではキャブが破損する。
 ○ フロート室のドレンボルト 使えるだろう。ねじ山シーリングは使いたい。


2-2. ニードル



 N76Xの刻印が入ったニードル。 長さなど外観はケーヒンの純正N76Xとほぼ同じ。

 計測してみても、重量は1/100g単位で揃っているし、径は1/1000mm単位で計測しても機器の誤差(0.001mm)の範囲しかブレがなく期待できそう!



 はい、期待したのにこのありさま…。

 6千回転手前(ニードルの効き出すあたり)からゴボゴボ言い出して加速しない。8,9千回転以降でマシになる。エンジンが温まるほどに悪化するので濃いのだと思い、プラグを外すとやはり真っ黒。

 2,3番は白く焼けているが外周にカーボンが堆積している状態。低回転で濃い場合はこの外周部分が黒くなるらしい。1,4番は完全に真っ黒。 劣化してトラブってる純正ニードルでもこうはならないからね。


(ケーヒンFCRキャブのニードル)

 おそらく中国製はテーパー角や切り上がりの精度が悪いんだろう。
 径自体は使用していた純正より太いぐらいだから、それでもこっちの方が濃いってことはそう言う事だ。

 台湾のKN企画のニードルなんかはわざわざ「日本のSEIKO製の機械で製造してます」なんて書いてあるからね。すごく精度のいる部品なんだよね。

 という事で、中国製ジェットニードルは使ったらいかん!




2-3. スロー・メインジェット、パイロットスクリュー


・スロージェット #38
  ... バリオスA型のデフォルトの番手。 ZXR250, バリオスB型には大きすぎ。

・メインジェット #102
  ... ZXR250には小さすぎ。バリオスA/B型には大きすぎ。(レース用で使う大きさ。)


 今回とは別の機会に中国製のスロージェット、サイズ#36,#35,#33を購入。それぞれ使用し、ちゃんと少しづつ薄くなるのを確認できました!

 しかし精度の要る部品、中国製なので厳しい検品を受けたのかは不安…、まぁ とりあえず中国製ジェット、問題なく使用できました。




パイロットスクリュー。
少し形状は異なるが刺さる深さは同じはずだ。先端の長さ、太さも同じように見える。ニードルほど高い精度を必要とする部品ではないので バリオスA/B型で使用できると思う。
中国製はネジ溝がプラスなので短いドライバーで車体に付いたスクリューをいじる時はより楽だろう。




2-4. フロート


フロート。
 到着時点で一つが 破損。プチプチに包まれてるとはいえ厳重とはいえない梱包で小さい箱に押し込められているので少しの圧で壊れてしまう。これはショップの梱包の問題だ。



 ぱっと見で分かる形状の違いは、フロートバルブを引っ掛ける ”金属部分”。
中国製は短くて太いから曲げて調整するときに力が要る。けっこう作業しにくい。



 左右をつなぐ棒の位置も異なり、これがニードルジェットホルダー(メインジェットホルダー)に引っ掛かる。 しかしフロート室内でここまでフロートが下がることは物理的にあり得ないので何も問題ない。




 使用してみた。 シャフトは中国製も悪くないけど日本製と組み合わせるとさらにガタが少なくなって良い感じ。上下の動きもスムーズ。



 こちら純正、10万km超の使用。シャフトの通る穴が摩耗してガタガタ。これでも使えるんだけどね。



 全体にバリが散見され、安っぽく見えるが、重量は7.7g~7.8gと誤差0.1gなので精度は悪くない。

 純正フロートも重量の個体差はけっこうあるらしいので0.1gなら問題にならないだろう。 穴が無いことも確認できた。

 その後、使用から2,3年。久しぶりに見たら1つのフロートの片側にガソリンが侵入…。幸いオーバーフローはせず。




2-5. フロートバルブ


フロートバルブ。
「フロートバルブ (社外品、他車種純正)」にまとめた通り、 バルブシートの内壁に傷ありの条件下でフロートバルブ日本製2,3年、台湾製1年、中国製2ヶ月という寿命でした。 中国製では頼りない。





2-6. フロート室のゴムパッキン


フロート室のゴムパッキン。
粗もとくに見られずちゃんとしてる。 このパッキンには上下があるから形が合わないと思ったらチェック。

耐ガソリン性のある液ガス(パーマテックス モトシール1) と併用して 現在使用中。 漏れなく使えてます。





2-7. フロート室のネジ


フロート室のネジ。

 ちょうど純正のネジが錆びで舐めてしまったので中国製ネジに交換しようと思ったら…、

 やっぱり、、、これは罠だ!

 経験が無ければやらかす所だった。 ネジが長すぎる。このまま締めこむとガソリンの通り道に亀裂が入って漏れる。



 んで電工ペンチでカットして使いました。 ステンレスじゃないからそのうちまた錆びるだろうけどバネワッシャー付きのネジでそこは評価できる。(バネワッシャー付きネジはホームセンターで6本100円程度)

 長いネジをそのまま使ったらいかん!






2-8. フロート室のドレンボルト


フロート室のドレンボルト。

 粗も見られずちゃんと締められた。 中国製だからって訳じゃないけど念のためネジ山シーリング(ネジシール剤)は使ったほうがいいだろう。

 純正との一番の違いは+溝であること。 純正は六角。



 キャブから燃料を排出する際、キャブが車体に付いたままドレンにホースを取り付けて作業する人にとっては長い+ドライバーで奥のボルトを開け閉めできるので便利らしい。

 私の場合キャブを外してからガソリンを排出する手順なので片手で開け閉めできる六角タイプのほうが都合が良い。

 このドレンボルトはたぶん使えるだろう。 作業手順によっては純正より便利。






3. 最後に



 中国製は使えたり使えなかったり…。

 ジェットニードルは日本製、または日本製の機械で作られたものに限る。

 今回は損したな。






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