割れたプラスチックの直し方
アロンアルファじゃ結局また割れちゃう。
割れプラは ”プラスチック溶接” で補修、補強。
※ 整備はサービスマニュアルに頼らずやっているので参考程度にご覧ください。
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インデックス
0. プラスチック溶接とは
溶かして付け直す補修じゃ。
補修1. インジケーターカバーの補強
バリオスやゼファー、割れてるの多い? 補強する。
補修2. 完全に離れたプラパーツの接着
SHOEI Z-6の薄っぺらい部品。くっつけ直す。
補修3. 大きな亀裂の入ったプラパーツの接着
ハンドルが樹脂製のソケットレンチ、大きな亀裂を埋める。
0. プラスチック溶接
ようつべでプラスチック溶接なる補修法を発見。
ようは割れた母材を半田ごてで溶かして接着すると。 金属を半田ごてで熱して埋め込み、接着・補強する方法も紹介されてる。
今まで瞬間接着剤やパテ補強で頑張ってきたけどこの方法は良さそう。
補修1. インジケーターカバーの補強
ゼファーも似た形状のインジケーターカバー。 割れ防止に補強する。
正式にはパイロットボックスカバー。矢印のあたりに割れが発生しやすい。
バリオスやゼファーなど割れてる車両は多いんじゃないだろうか。
瞬間接着剤、ボンド、エポキシ系接着剤、パテ 等々... 今までさんざん補修を試みたが長くは持たない。もう限界だ…
ヤフオクで程度のよさそうな物を入手するも、ああ…、これも薄っすら割れてるわ…。
適当にアロンアルファで接着し、
さらに プラ溶接の金属補強でもう割れないようにしてやる。
一番割れやすいカバーの上のほう。
カバーの裏にタッカーの針を置いて半田ごてで熱する。
熱された針がプラスチックを溶かして中に入っていきました。
針は足を曲げた方が強度が上がるみたい。 そりゃそうだな。
カバー裏、上部は割れ補修、補強に5個、下部に割れ予防の2個 を埋め込み。
半田ごてで結束バンドを溶かし針を隠す。これでカバーに厚みが足されてさらに強度が上がるだろう。
こんな感じになった。 上がってくる蒸気が臭いし、目にしみる。注意。
あまり時間をかけて熱するとカバーが熱で盛り上がってしまうので注意!
短時間で仕上げよう。 これでカバーの補強は完了!
補修2. 完全に離れたプラパーツの接着
SHOEI Z-6には壊れやすいパーツがある。離れてしまった部分を接着する。
ヘルメットSHOEI Z-6のシールドの付け根のパーツ。問題はシールドをロックしたりデフォグポジションにするためのレバー。
矢印の所。 本来はくっ付いているところが千切れて完全に切れて離れてしまった。
これでレバーは機能不全。 アロンアルファしたけど全然もたなかったよ。
応力の掛かる所がこんなに薄っぺらいってどういうこと?
さてプラスチック溶接します。
結束バンドと部品を溶かし接着しました。 さらにホッチキスの針で補強、結束バンドを溶かして覆い隠そう。
はい、プラ溶接で完全に直った!
薄っぺらい部品、ちょっと溶かしすぎて元の状態より径が小さくなってしまった。
それで かなり引っ張って取り付ける羽目になったけど全く壊れない。プラ溶接の強度、すごい!
補修3. 大きな亀裂の入ったプラパーツの接着
プラスチック製のT型ソケットレンチ。大きな亀裂を埋める。
安い工具セットの中に入っていたハンドル部分がプラスチック製のT型ソケットレンチ。
ハンドルに大きな亀裂。元に戻らないぐらい開いてしまった。(写真撮ってなかったんで赤く書いて再現)
ロッドが空回りしてボルトが回せない。
このレンチ、軽いからボルトの早回しに重宝するのになかなか売ってない、という事でプラスチック溶接。
大きな割れ目に結束バントを溶かし入れつつ母材を接着、タッカーの針2本で補強。
これでまたボルト回せるようになりました!
もっと早く知るべきだったプラスチック溶接、いろいろ使えそうです!