【激安】電熱ベストで冬を乗り切る【中国製】
ヒーター(電熱)ウェアは何万円もするイメージだったけど、
安いのは2,000円もせずに買えるじゃん。
いつの間にこんな安くなってた?
※ 個人的な感想です。 参考程度にご覧ください。
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インデックス
1. 中国製 4000円の電熱ベストの仕様
1-1. 温める部位を切り替えられる
1-2. 詐欺まがいのヒーター面積
1-3. 汎用バッテリーでOK
1-4. MAX温度で3時間×2は持つ
2. 走ってみた
温かいけど…
3. ダメなとこカスタム
3-1. ヒーター移動
3-2. バイクから電源を取るとき注意
1. 中国製 4000円電熱ベストの仕様
中国から個人輸入。なんとか寒くなる前に到着。
自分用に写真の4000円電熱ベスト、
家族用に1700円電熱ベストの2つを購入。
さすが4000円、
箱入り、説明書、検査合格証、洗濯ネット、充電用アダプタ付き。
1700円の電熱ベストは袋に本体があるだけでした。
このページでは4000円の方について書いてきます。
1-1. 温める部位を切り替えられる
ウォッシャブル、温度は3段階調整、ヒーターは5箇所。
より安いタイプとの一番の違いは、温める場所を切り替えらえる機能。
大体この機能が付くと、そうでないタイプより2000円くらい高くなるみたい。
これで温める場所が自由自在…、と言うわけではなく、
「全部温める」 or 「4箇所のうちいずれか一か所温める」といった具合…。
そこまで融通は利かなかった。
1-2. 詐欺まがいのヒーター面積
説明書、ショップの説明欄には大きなヒーターが広範囲を温めてくれるような説明になっていたが…
実際はこんなもん…。 商品説明とは異なる小さいヒーター。
お腹なんて右に一か所だけじゃねえか!
って…まあ、中国だもんな…
ヒーター枚数の売り文句も鵜呑みにしないで。大事なのは枚数じゃなく面積!
1-3. 汎用バッテリーでOK
使用するモバイルバッテリーはよくある5v、最大2A出力の安い汎用品。
電源端子はUSBタイプA。 左ポケットの中。 バッテリーに接続したらポッケにIN。
温度調整ボタンを2秒ほど長押しでON/OFF。ボタンの押し心地もよく、ちゃんとしてます。
1-4. MAX温度で3時間×2は持つ
どのくらいバッテリーが持つのか。写真右のようなUSBテスターを使うといろいろ計測できます。
ミリアンペアで見る方が分かりやすいだろう。
・モバイルバッテリー 容量10,000mAh。 (出力5V)
・電熱ベスト 全ヒーター稼働。 (入力5V)
●高温 (60℃)
3時間21分 (1時間あたり1605mA)
●中温 (50℃)
4時間15分 (1時間あたり1248mA)
●低温 (40℃)
5時間03分 (1時間あたり1050mA)
ポケットは2つあるので予備バッテリーも携帯すればこの2倍稼働できます。
※ バッテリー容量に対して稼働時間が短いですが正常です。モバイルバッテリーは3.7vを5.0vに昇圧して出力するため容量はスペックの5,6割程度になります。
・ヒーター各部の電流値
全稼働:1.60A = 1600mA
背のみ: 0.17A = 170mA
腰のみ: 0.70A = 700mA
肩のみ: 0.46A = 460mA
腹のみ: 0.26A = 260mA
暖房の効いた場所では部分使用に切り替える、みたいな使い方でバッテリーを節約、稼働時間はいくらか延ばせます。
ちゃんとPWM制御もされてました。
高温以外ではアンペア値が1.60Aと0.00Aを行ったり来たり。これは電熱ベストが電源のON/OFFを繰り返すことで温度調整してるんです。
中途半端な電流を流すよりこの方がバッテリーにとっては節電、高効率になります。
2. 走ってみた
季節は冬、しかしヒーターを信じて "秋の装備" で走ってみる。
ロンTの上に着用した電熱ベスト、ほとんど下着感覚。
この上に、薄手セーター → RSタイチ防風インナージャケット → レザージャケット。
……いや、寒い……。
中温設定のせいもあるけど、厚着してないから風が入って冷え冷え。
でも凍えるほどじゃないのはヒーターのおかげか?
とりあえずヒーターでぽかぽか~(#^.^#) なんてのは幻想だ。過信しちゃいけない。
寒かったので 中綿インナーベストを追加。
裏地のアルミプリントが外方向に漏れる赤外線を内側に反射し体を温めてくれる。
これ、あったかい!ヒーター効果は大幅UP!!
どうもアルミ云々の効果と言うより、中綿を使ったような防寒具との相性が良いみたい。ダウンでも同じように温かいから。
温かくなったけど、
胴体は温かい、指先は冷たいって状態。
ま、胴体が温かい事でいくらかマシにはなってるのか…
電熱ベストのメリット
・疲労感が軽減。より遠くまで走れる。
・肩、背中の凝り・痛みを予防できる。
冬のライディングをより楽しめるようになったことは事実。
3. ダメなとこカスタム
3-1. ヒーター移動
この4000円電熱ベスト、ヒーターの位置がちょっと良くない。
・肩のヒーター
→ 凝りがちな部分より外側にあって、なぜか骨を温めてくれる。
・背中のヒーター
→ 小さいうえ、そこだけ温められても…って感じだ。
ヘルメットを被り、猫背で前傾のライポジ、
首下あたりは血行不良で痛むのに肝心のそこはぽっかりだ。
幸いこのベスト、薄手の生地が合わさってるだけ。リッパーで簡単に開けられるし、ミシン縫いで簡単に戻せる。
ヒーターの縫い糸も切って問題の3枚が出てきました。 ちなみに直列5Vの単純な作り。
ヒーター位置を変更。スポット縫いして固定すればOK。ミシンで閉じて完成。
ヘルメット、猫背、前傾で負担の掛かる首下を集中的に温めるライダー仕様になりました。
3-2. バイクから電源を取るとき注意
これは電熱ベストが悪いわけじゃないが、
バイクに付けたUSBポートから電源を取る際、普通の延長ケーブルでは無理!
USB 3.0でも標準給電能力は900mAと、電熱ベストが必要とする1600mAに足りない。
そのため、保護回路が働くようで電熱ベストの電源は一瞬で落ちる。
USBタイプA端子を分解してみるとめっちゃ細い線、そりゃ無理だろと。
どっちが+、-か忘れましたが4線あるうち外側2本が電源線と決まってるらしい。
0.25スケアの銅線を半田で付け直して工作...
これで使えるようになりましたが、こんな手間かけなくても大丈夫。
「急速充電、3A、2.4A充電」などと謳われているケーブルを使えばOK。
USBタイプCケーブルと変換アダプタを使用するか、または一部のUSB TypeAオスメスケーブルでも対応している。
ケーブル被膜はナイロン編みタイプの方が柔軟性がありクセが付きにくいので使いやすい。
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