中国製 格安タンクキャップから部品取り
タンクキャップは純正だとアッシー。そこで良くある中国製の川崎タンクキャップから部品取り。
ついでに日中のタンクキャップを比較、...この中国製タンクキャップ、不良品か?
※ 個人的な感想です。 参考程度にご覧ください。
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インデックス
1. 川崎油箱蓋
2. 日・中タンクキャップ比較
2-1. 簡略化
2-2. 穴の位置ちがう
2-3. ガスケット寸足らず
2-4. ダミー経路
2-5. 負圧弁が行方不明
2-6. まとめ
3. 部品取り
3-1. ガソリンタンクのパッキン (ポン付け可)
3-2. 鍵穴キャップ (ポン付け不可)
1. 川崎油箱蓋
中国製の川崎タンクキャップ購入。 2,000円ぐらい。中国では油箱蓋って表記するんか。
ぱっと見、結構ちゃんとしてる。
▽ ちょっと気になる点
→ 安っぽいな。
・鍵は付属される。キーシリンダーの付け替えは難しいだろう。
→ 純正キーで開けれないのは不便か。
2. 日・中タンクキャップ比較
さて、分解してチェックしてみる。
ちらっとamazonレビュー見たら、「バルブが逆についてた」なんて書いてあったし。
2-1. 簡略化
鍵穴キャップ。ここは構造が単純な分、中国製の方が優れてるだろう。
付け根辺りの形状に差異あり。 さらに中国製は軸がシャフト一本のみだ。
精密ボールとバネは同じ。私は失くしてホムセンで買い直したからちょっとバネ違ってるけど。
下の部品取りの所で詳しく書くが、同じように見えて互換性はない。
2-2. 穴の位置ちがう
「中国の方は穴ないじゃん…。これでタンク内の負圧抜けるのか?」
と思ったけど別の所に穴が開いてた。問題なし。
2-3. ガスケット寸足らず
中国のはガスケットがゴム製なんだな。 (純正は厚紙。)
そんなことよりガスケットの長さ足りてないし…。これ不良品?
ここに隙間が空いても機能的にはほとんど問題は無いだろう。...しかし気分的に良くない。
2-4. ダミー経路
溝...負圧を抜く経路。 中国製は凹凸があって雑だな~
...え? 穴が無い! この経路行き止まりになってる。
何のための溝だ? ダミー? 不良品?
ま、もう一方の経路からタンク内に空気を入れることはできると思うけど…
2-5. 負圧弁が行方不明
もう、ぱっと見でおかしい。
中国製には負圧弁がない!
普通はタンク内に負圧が生じた時だけ負圧弁が開き、外と通じて空気を引き込む仕組み。
負圧弁なしでは常に外とつながった状態。走る事には困らないが、ガソリンはタンクを抜けて揮発し放題だ。
筒の内部形状を見るに単純なストレートではなく、何やら段差のある加工。本来はここに何か部品が付くのか?
2-6. まとめ
中国製タンクキャップ、そのまま使ったらあかん!使う前に必ず分解。
”部品取り”も寸足らずやパーツがそもそも無いとかありえる。期待は禁物。
▽ 今回の中国製タンクキャップの謎ポイント
・穴の無い経路
・負圧バルブが存在しない
解せぬ…
3. 部品取り
もともと部品取りが目当て。 必要な部品だけ中国製から移植する。
3-1. ガソリンタンクのパッキン (ポン付け可)
" 給油口でガソリンをシールしてるパッキン " を 部品取り。
純正は長年の使用で劣化してるだろう。弄ってるうちに少し破いてしまったし。
ガソリンのシールを中国製に任せるのは不安だけど、これはポン付けできる。
3-2. 鍵穴キャップ (ポン付け不可)
” 鍵穴キャップ ” を 部品取り。
鍵穴に被さるようにゴムパッキンがあり長年使った純正は破けている。
しかし、これはポン付け不可。要加工。
加工1:
純正タンクキャップに中国製シャフトは物理的に移植不可なので純正シャフトを使用する。しかしこれが中国製の鍵穴キャップには太すぎる。
中国製 鍵穴キャップのシャフトの通る穴をドリルで1.5mm径に拡張する。
加工2:
中国製の鍵穴キャップは付け根あたりが純正に比べわずかに幅広。
中国製キャップの付け根、両サイドをダイヤモンドやすりでシュコシュコ。
加工3:
鍵穴キャップ付け根のくぼみ。精密ボールが入ることで開閉時に位置がカチっと決まる。
中国製は純正との相性が良くないようでキャップを閉じた時に浮いてしまう。
リューターに使うような小さな切削ビットを使い、くぼみを削り広げて修正。
これで中国製タンクキャップからの部品取りは無事に完了!
古くなっていたタンクキャップカバーも新しくして綺麗になりました。
関連:
タンクキャップ分解・清掃