SPY LM100 セキュリティーアラーム (改良・修理編)
SPY LM100 セキュリティーアラーム:
(紹介編)
(取り付け編)
>(改良・修理編)
中国製は不親切、ゆえに伸び代があるから工作を楽しめる。
目次
不備を改良:
1. マイクロ波センサー ON/OFFスイッチ 取り付け
2. ウィンカー点灯線 増設
3. LEDインジケーターを赤に
4. 操作音だけ小さく
不具合の修理:
1. リモコンスイッチの接触が不良
2. マイクロ波センサーの有効範囲が縮小
※ 個人的な感想です。 参考程度にご覧ください。
不備を改良
1. マイクロ波センサー ON/OFFスイッチ 取り付け
四角い物体がマイクロウェーブセンサー。 コネクタで本体と繋いで使用します。
混雑する場所では誤作動を避けるためOFFにしたい事もあるんですがスイッチがないので不便。
と言う事でホームセンターで100円のスイッチを購入。
このセンサーの 赤線か黒線を切断してON/OFFスイッチを取り付ければいいだけ。
本当は平型端子で付けるんだけど持ってないから半田付け、絶縁。 これで状況に合わせてON/OFFできます。
2. ウィンカー点灯線 増設 (※ 訂正)
デフォルトでは2本しかないので4つあるウィンカー全てを光らせることは出来ません。
と言う事で増設。 黄色い線上にもう一本線を付けて2又にすればいいだけです。
わざわざ半田付けしちゃったけど、ギボシに適当に3線を詰め込んでぐちゃっと圧着しちゃえば良かったな。
※ 訂正: ウィンカーは前後が並列に繋がっているようだから、1線で前後点灯、2線で全点灯できる。よって増設の必要は無い。
3. LEDインジケーターを赤に
LEDインジケーター、デフォルトでは青。
車のイルミネーションみたいで威嚇効果が弱い...。 と言うことで赤色LEDに変更。
ダイソーで自転車用のライトを買ってきて加工、ハンドルに設置して完了。 う~ん、ジオンぽくてかっこいい。
4. 操作音だけ小さく
発報時の大音量でチャープ音(操作音)が鳴ってしまうのは困りもの。
スピーカーにテープを貼れば音量調節できるけど、
発報音はそのままで、操作音だけ小さく出来ればベストだ。
どうすれば実現できるかなぁと・・・
音量を下げる | → | スピーカーの回路に抵抗を入れれば音量は小さくなる。 |
音量切り替え | → | 抵抗あり回路と抵抗なし回路を切り替えればいい。ってことは”リレー”を使う。 |
リレーの動力 | → | カットオフ機能のリレー、警告・発報時のみ作動するから使える。 |
まとめると、
カットオフのリレーに、並列にC接点のリレーを増設、
それでスピーカー回路上に設けた "抵抗のある回路" と "無い回路" を切り替える!
▼ イメージはこんな感じ。
使用した電子パーツ:
◇ 5v C接点リレー → 秋月電子とかで探してみて。
◇ 可変抵抗器 (0~10kΩ) もちろん普通の抵抗でも可。(10kΩぐらい)
あと配線コードとか熱収縮チューブ。 これらを半田ごてで付けて行きます。
(左) まず本体裏のネジを外してパカッ。 たくさん線の出てるところを下から慎重に持ち上げると基板がとれます。
(右) ピンク、グレーの線とプリント基板の道筋を辿ればカットオフのリレーがどれかは簡単に分かる。
そのリレーの動力は矢印の部分。 ここに並列に音量切り替え用にリレーを増設する。
(左) リレーの足は6本ありますが、データシートを見ればどこがどうなっているのか分かります。
(右) つまりこんな感じで接続していくわけです。
(左) ではカットオフのリレーと並列に新たなリレーを設置。 まず線を半田で取り付け。
(右) その線の先にリレーを半田付け。 どっちが+、-とか無いので好きに繋いで。
(左) スピーカー線を切って設計通り繋げていくとこの通り。スピーカーはどっちに+を…とかは無い。
ショートしないように接続部分は全て絶縁。
音はふた閉め、設置すると少し小さくなるのでまだ大きいかな?ぐらいでちょうど良い。 私は抵抗を10kΩに。
(右) 増設したリレーが中で暴れないように上下に薄切りのスポンジを敷いて緩衝材に。蓋を閉じたら完成です。
結果:
日本社会に溶け込む音量に。 住宅のすぐ横や反響するような場所でも気兼ねなく使えます。
発報状態からの解除音は大きいままですが、すでに発報してるならそこのチャープ音は別に小さくする必要はないので問題なし。
不具合の修理
1. リモコンスイッチの接触が不良
しばらく使っっていたらタクトスイッチの接触が悪くなってきました。
接点復活スプレーを吹いて馴染ませたら復活! 最悪壊れても周波数が合えば汎用品のリモコンを新たに登録出来るので大丈夫。
2. マイクロ波センサーの有効範囲が縮小
どうもマイクロ波センサーの有効範囲が狭くなってる ようだ。
センサーの範囲は半固定抵抗器で調整する仕組みなのでそこが怪しい。 調べてみよう。
左の抵抗器は「502」。これは50のあとに0が二つという意味なので0~5000Ωの可変抵抗。
テスターで計ると値も概ねその範囲、問題なし。
右の抵抗器は「101」。これは10のあとに0が一つという意味なので0~100Ωの可変抵抗。
しかし 値が250Ω…、明らかに異常な値です。
さっそく電子パーツ屋で 同じ番号の半固定抵抗器を購入、装着。
左の正常だった方もいじっている内に壊してしまったので交換。 502が無かったので472(4700Ω)を装着。
結果…、復活! 101のボリュームはデフォルトの位置、真ん中 50Ωの位置にセット。
ここの仕組みはよく分からなくて、抵抗を小さくしても、大きくしても有効範囲が狭くなって上手く反応しない。