オイルパンのガスケット交換
オイルが滲むのでガスケット交換。エンジンを付けたままでも出来る作業。
ついでにストレーナー(フィルター)の掃除もしよう。
※ 整備はサービスマニュアルに頼らずやっているので参考程度にご覧ください。
1. 事前の作業
マフラーを外し、エンジンオイルも抜きます。
あとバイクが動かないよう1速に入れておく。
2. オイルパンを外す
2-1. ボルト外し
オイルパンは12本ものボルトで固定されてます。
ボルト外しは 8mmソケットを使用。 場所によって延長ソケットが必要。
締め付けは 1.1kg・mとやや固め、場所的に作業しづらく、延長ソケットを使うので 慎重に作業しないとレンチが斜めになって、ボルト舐めちゃいます。 私は3本も舐めました…。
オイル点検窓の近くのボルトは フレームのダウンチューブが邪魔で外せません。
このダウンチューブは外すことも出来ますが、ボルトを緩めて、ずらすだけでOK。
仮に外してもエンジンが落っこちたりすることは無いので気楽に。
大きなボルト、ここは14mmのレンチで。
4つのボルト、ここは6mmの六角レンチで。
これで12本のボルトが外せます。
2-2. バールのてこでオイルパンを外す
テコで引っ掛けるポイントはオイルフィルターの下辺り(写真左)とか、フロントスプロケ下部(写真右)にも。
オイルパンは ノックピンが無いので大胆にガバッとテコって大丈夫。
2,3箇所も攻めると 不意にガランッ!!と落下する。 下にタオルでも敷いた方が良い。
ちなみに上が17万km走って初めて外したオイルパンの中。 けっこう綺麗。
もっとスラッジがあるかと思っけどそうでもない。 矢印の周辺に少しあるだけ。
丸部分には細かな金属片。 カムチェーンが暴れたりしてるので金属片があることは想定内。 ちゃんとストレーナーが濾してくれたので問題なし。
3. ガスケット除去
張り付いたガスケットの残りカスを綺麗に。
スクレイパーで削ぐ。 取りきれなかったガスケットはオイルストーンで除去。
もちろんクランクケース側も同様。クランクケースは寝転んでやった方がいいかな?
4. ガスケットを組みなおして完了
ノックピンが無いので ガスケットは液体ガスケットを接着剤にして位置決めする。
液体ガスケットを使用する事でオイルが滲みにくくもなる。
新しいガスケットをオイルパンに乗せ、ボルトを 1.1kg・m で締めて完了!
ちゃんとトルクレンチで均等に締めないとオイル滲みしやすいです。
オイルを入れたら漏れが無いか確認、走ってからも確認。 漏れがあれば適度に増し締め。
それでも漏れるようならリークリペア。 また外すの大変だから。
関連: オイルパン、エンジンカバーのガスケットを自作
オイルパン外したついでに作業
オイルストレーナーの掃除
オイルパンを外すと見える黄色いやつ。 これがオイルストレーナー。
オイルパン内に漂う 金属片など をオイルポンプが吸い上げてしまわないよう、このフィルターで除去してます。
フィルターがゴミで 目詰まりすると油圧が低下してしまう のでお掃除。 掴んでひねれば簡単に外れます。
17万km走行で上の状態。 そんなに目詰まりしてないですね。 ゴミとって掃除完了。
ストレーナーの接続部分はゴムですが使用不能になるほどの劣化する事はそうなさそうな気がする…。
オイルライン(パイプ)のOリング交換
トランスミッション方面へのオイルの経路となっているL字状のパイプ。 矢印のところで穴にはまっていて、そこにOリング(内径5mm)を使用しています。 Oリングの劣化で隙間が出来ると油圧が低下するけど、なかなかそこまで劣化しないか?
取り外しはバールなどで引っ張るだけ。 取り付けはちょっと難しい。 取り付け位置が穴とパイプで一致しない。 穴に対してパイプが外側に開いた作りになってる。 走行中に抜けたりしないよう、あえてそうなってるみたい。
手で頑張ったんだけど2箇所ははまっても1箇所ははまらないという具合。
結局、足でパイプを曲げ、取り付け位置をむりやり合わせてして装着、そのままでは抜けやすいので、下からバールを入れてテコでパイプを真っ直ぐに戻しました。 ちょっと曲がってるけど問題無し。 本来は手で頑張って付けるのかな?