ドライブチェーンの交換
せっかくネットで安く買ったチェーン、取り付けも自分でやれば安上がり。
今回とり付けるチェーンはここ数年愛用してる 中国製のOリングチェーン。
チェーン購入の際はサイズとリンク数をチェック。 Baliusは520サイズ110リンク。BaliusⅡは520サイズ112リンク。
※ 整備はサービスマニュアルに頼らずやっているので参考程度にご覧ください。
0. カシメ式? クリップ式?
チェーンには、"クリップ式" と "カシメ式" があります。
ジャッキアップして車体に付いてるチェーンを観察、一つだけ他とは違う部分があるのでチェック! これからつけるチェーンに関しては箱をチェック。
"今付いているチェーン" と "これらから付けるチェーン"、
どちらかがカシメ式ならカシメ式チェーンに対応するツールが必要です。
このチェーンツールも、チェーンのサイズに対応したものを。 Baliusなら『 サイズ520対応 』のツールです。
1. チェーンカット
チェーンをカットする。
ひとまずチェーンの張りを軽く緩めて。
クリップ式
チェーンをカット、クリップ式で使うのはペンチだけ。 クリップの口の開いてるほうを押してずらし、手前に抜き取る。
ピンの頭を押してプレートを外せばカット完了。
カシメ式
カシメ式はチェーンカッターを使う。
ツールの説明書どおりに カシメてあるピンの頭を押し込んで取り外し、カットする。
2. 新品チェーンに入れ替え
新品チェーンの接続部分(ジョイントリンク)を古いチェーンに引っ掛ける。
写真ではジョイントリンクにOリングが付いてるけど外した方がよかったね。汚れるから。
さらにジョイントリンクの空いてるもう一方のピンに新品チェーンを引っ掛ける。
古いチェーンに新品チェーンが繋がった状態。
新品チェーンはスプロケの後方に綺麗に整列させる。 これから入れていくから。
古いチェーンを引っ張って、タイヤを軽く回すと新品チェーンが入っていく。
チェーンを入れていくと下から新品チェーンが出てくる。
出てきた新品チェーンをスプロケの下部に巻き付け、ジョイントリンクを外す。
タイヤを回し、チェーンの未接続 部分をスプロケの時計で言う2時辺りまで持ってくると一休みできる。
確認する、「こりゃもう1コマ詰めないとジョイントリンクを付けられないな。」
いま一度チェーンの張りを緩め、 タイヤが回らないように押さえながら弛んだチェーンを引っ張って詰めます。
もう一コマ詰める作業をチェーンを緩めずに力技でやろうとするとスプロケからチェーンが外れる。
面倒くさがらずに緩めよう。 この失敗をするのは何度目だ?
3. チェーンを接続する
汚れたジョイントリンクのピンは綺麗にしてOリングを装着。
そして ピンまたはチェーンの穴にグリスや高粘度のオイルを塗布。
これらはOリングでピン周りに封入されることになる。
チェーンをつまみ寄せ、 奥からジョイントリンクを差し込む。
差し込んだらジョイントリンク 手前にもOリングを装着。
クリップ式
ジョイントリンクのプレートをはめて、ペンチでぎゅ!
クリップを装着するピンの凹みが見えたらOK。
クリップは開いてない方をチェーン進行方向側に。 ペンチではめて、完了!
カシメ式
カシメ式の場合は、
チェーンツールでプレートを圧入、ピンの頭を押し広げてカシメる。
ピンの頭の広がり具合を確認して完了!
カシメはやり過ぎると亀裂が入る。そうでなくてもチェーンの動きが渋くなるから加減しながら行う。
カシメ式はけっこう面倒。 南海のチェーンツールも部品を入れ替えながら使用していきます。
安全性はカシメ式の方が高いけど、もうカシメ式には戻りたくない…。
4. チェーンの張りを調整して完了
チェーンの張り具合を調整して、作業完了。
交換から数百kmは 「初期伸び」で弛みやすい。張り具合はちょくちょく確認!