『マスターシリンダーのオーバーホール (フロント)』 KAWASAKIバリオスのメンテナンス

マスターシリンダーのオーバーホール (フロント)


少なくとも 17年間、20万km 無整備のマスターシリンダー。

整備不良…、いや悪さ極まって 整備 ”極道” である。





※ 整備はサービスマニュアルに頼らずやっているので参考程度にご覧ください。


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インデックス

1. 17年間、20万kmノーメンテのマスターシリンダー
2. マスターを分解
3. マスターの部品交換



1. 17年間、20万kmノーメンテのマスターシリンダー


マスターシリンダー、ブレーキマスターとも言われる。 ブレーキレバーの圧力をフルードに伝える装置です。

中にゴムを使っているので劣化で破れたりすると圧力が漏れてブレーキが効かなくなると思う。 命に関わるね。




上の物が 無整備の純正マスターシリンダー。 フルードタンクの付いた一体式ってやつです。

ブレーキといえばニッシン。たぶんこれもニッシン製じゃないかな?

20万km無整備で何のトラブルも起きないなんて…、タフすぎて怖っ…



2. マスターを分解



分解する。通常整備するときは車体に付いたままでOK。
ただし 予めフルードを抜いて、ブレーキレバーを外してからの作業 になります。 すでに無いので省略します。



さて、マスターシリンダーの肝となる部分はブレーキレーバーで押し込まれるこの部分です。



ダストシールを小さなマイナスドライバーでほじって外しました。

大部分は何年も前に劣化で消滅。 残ってたダストシールはこれこそがゴミって感じだね。

シールには簡単に外れないように根元部部に金属の輪が入っているようだけどそれも錆びて朽ちている。




奥に止め輪があるので外します。

加工した先細ペンチで外してますが通常はスナップリングプライヤーを使います。



ちなみにこの止め輪は出っ張った4点で中の部品を押さえるようになっている。 ホームセンターではなかなか売っていないタイプの止め輪だ。




止め輪を外したら。 あとは中身を引き抜くだけ。


17年間ノーメンテのゴム部品が姿をあらす!!






えっ…、    キレイじゃね…

ゴムパーツには凹みや傷は無く、弾力もフレッシュ。ヘタリや硬化は皆無だ。





内部も錆などは無い。 手前の赤錆びはダストシールの根元の金属、止め輪の錆びの付着。 マスターシリンダー本体は鉄じゃないから赤錆は浮かない。



と、言うことで17年だろうが20万km走行だろうが滅多に劣化する部品じゃないんだな。




3. マスターの部品の交換


純正部品だと、

43020-1098 ピストンコンプ(ブレーキ)…2,257円
43022-1010 ストッパ(ブレーキ), ピストン…205円
49016-1044 カバー(シール)…551円

合計 3,013円。


「しかし、わざわざ川崎から買わなくても…」






やっぱりあった。ニッシンが出してる部品。互換があるんじゃないか。

沢山の種類があるわけじゃないから探すのは簡単。 マスター本体に記載のとおりマスターシリンダーの径は1/2インチ、形のそっくりなものとなると画像の物しかない。おそらく使えると思う。




新しい部品は組んでフルードを潤滑油にしてはめるだけ。

今は新しいマスターを使ってるから実際は部品の注文も交換もまだまだ先の話なんだけどね。


どうやら滅多に劣化しない部品のようだけど個人売買で手に入れたマスターやバイクは疑おう。




・ニッシン マスターシリンダーリペアキット
バイクメーカー純正で買うと割高。



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