『外せないニードルジェットの交換を試みる』 KAWASAKIバリオスのメンテナンス

外せないニードルジェットの交換を試みる



 予備のキャブで挑戦。

 外す前提でないニードルジェット外してみた。

 結論 言うと、外すな!交換部品無いから!





※ 整備はサービスマニュアルに頼らずやっているので参考程度にご覧ください。


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インデックス

1. 外れないニードルジェットの外し方
   1-1. 用意するもの
   1-2. ジェットを引き抜く

2. 特殊形状のニードルジェット

3. ニードルジェットは交換しないでOK




1. 外れないニードルジェットの外し方


 バリオスのキャブは、
ニードルジェットを裏から叩いて外せない仕組み
よって、”引っこ抜く”



1-1. 用意するもの


M3タップ
 一般的なピッチ0.5mmのM3タップ。

タップホルダー
 M3タップ対応のボルダー。 穴に差し込むので幅が16.5mm以下ぐらいの。


3mmほどの穴の開いたステンレスの板
 これを土台にする。強度のある適当なステー。

M3の長ネジ、ナット、ワッシャー
 引き抜くのに使用。


バーナー
 圧入されているので熱して穴を膨張させ、抜けやすくする。

〇その他、潤滑油、モンキーレンチ



1-2. ジェットを引き抜く





 では、まず、
 ニードルジェットにM3タップでネジ山を作る。下まで掘りすぎない。1cmほど。





 ニードルジェットに長ネジを締め込み、金属板、ワッシャー、ナットの順にセット。

 ニードルジェット付近をバーナーで炙ってから潤滑したナットを締めていくと―、





 バキッとした感触のあとは順調にムクムクっと出てきて、

 無事、圧入されたニードルジェットが抜けました!





2. 特殊形状のニードルジェット


(バリオスのニードルジェット と 一般的なニードルジェット)


 さすが交換が前提でないニードルジェット、一般的な形状とだいぶ異なる…。

 下部の径が7mm (KN企画製は径5mmちょい)、ここで圧入、固定される。 上部すぐ下にOリングがみられるのも特徴的。

 KAWASAKIのパーツリストを見てもこの形状のニードルジェットは他に無さそう。このキャブのメーカーであるケーヒンからもこの形状のものは出ていない、

それどころか似たような形状のジェットが全く見あたらない…。




 と言うわけで、KN企画の新品に交換する目論見は失敗…







3. ニードルジェットは交換しないでOK


(KEYSTER キースター https://keyster.jp/)


 ケーヒン製の場合、ニードルが柔らかいアルミなので真鍮のニードルジェット側はほとんど摩耗しない。

 (ミクニではニードルが硬いステンレスゆえにジェット側が摩耗するらしいが)

 外す前提でないタイプのニードルジェットは基本的に外しちゃダメ! 交換部品みつからないから。


 もしニードル付近の燃調が必要なら 「キースターの燃調キット」を。(ニードル4種入り)


 4、50万km走ってるなら分からないが、そもそも不調があっても純正ニードルへの交換で足りるはずです。








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