『フロントフォークのオイル交換』 KAWASAKIバリオスのメンテナンス


フロントフォークのオイル交換


フロントフォーク、 ずっと...、10年超(走行15万km以上)もノーメンテナンス。

さすがにオイル交換ぐらいしたほうが良いだろうと。

バリオスは フォークを車体に付けたままオイル交換が可能です。


※ 整備はサービスマニュアルに頼らずやっているので参考程度にご覧ください。


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0. フォークオイルを用意


YAMAHA SUSPENSION OIL [ サスペンション & フォークオイル ] G-10 / 90890-68902 [HTRC3]

フォークオイルには いくつかの粘度があり適正なものを選ぶ必要があります

サービスデータによるとバリオスはショーワのss-8というオイル。これと同等の粘度であれば良いわけです。
具体的には G-10 または、SAE 10w と書かれた物を選びましょう。


二輪各社から自社ブランドのオイルが出てますが、汎用品なので好きに選んでOK。 今回使用するのはYAMAHAの。



1. ジャッキアップ


作業の前に、

必ず予め バイクリフトジャッキ 等を使ってフロントをジャッキアップ。


ジャッキアップせずに両側のフォークオイルを抜くとびっくりするほどフロントが沈む! 押さえてないとバイク倒れるっっ!




2. フォークスプリングシートを外す



それででは、作業に入ります。




フォークの蓋、フォークスプリングシートを外す のだがハンドルが邪魔になる。



まず、ハンドルクランプの4本のボルトを10mmレンチで外し、ハンドルを上にでもずらす。



フォークホルダーアッパーのボルト、六角レンチ 6mmで。 ここは緩めるだけ。



ようやく フォークスプリングシート、 24mmのレンチで外す。 モンキーレンチでもやれるはず。

外れる時にスプリングの力で飛び出す! 手で押さえつけながら緩めて!



3. フォークオイルを抜く


廃油受けを用意、
オイルを抜くのは フォーク下部のドレン。 10mmレンチで外す。




ドレンボルトを外すとオイルがビューっと。

10年超 熟成させたフォークオイルはまっ黒! バルサミコ酢!

抜き終わったらドレンボルトをしっかり締める。 パッキンは内径8mmのワッシャー。



4. フォークオイルを注ぐ


バリオスのフォークオイルの規定量は 368±2.5cc。

しかし…、ZXR250のマニュアルを見ると、
フォークのオーバーホール時とオイル交換時で注ぐ量が異なる。

交換の場合はいくらか内部に残留する分、少なく注ぐようだ。(ZXR250: OH時…430±4cc、OIL交換時…365cc)


んで、どうやらバリオスは 交換時は315cc を注ぐのが正解 らしい。

この時は知らずに368ccを注ぎました。そう言えば少し硬かったかな? 危険は感じませんでしたが。

ちなみにオイル量を油面で取るのは事実上の不可能でしょう。フォークを外してやった方が楽ですから。




オイルは一気に入れようとすると溢れるのでゆっくりと。

左右のフォークのオイル量は等しく。



あぅ、間違えて沢山入れちゃった。 長いスポイトでなんとか抜き取りました。
フォークオイルレベルゲージなんてのを使えば量を見て微調整できます。



5. フォークスプリングシートを締める


難所のフォークスプリングシートの締め付け。
バネの反発力と作業スペースの狭さで苦戦は必至。


まず、フォークがしっかり伸びていることを確認。 タイヤの付いた状態でフロントがジャッキアップされていればOK。


作業のコツ:
シートをあと10°、20°も回せばネジが噛み合うというポジションから挑戦すべし。

シートとインナーのネジ山がどの辺りから噛み合って締まり出すのかをチェックしましょう。


締まったらハンドル周辺を元に戻して完了です。




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関連:
フロントフォークのオーバーホール(1/3)

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