『引っかき傷の補修 (タッチアップペイント)』 KAWASAKIバリオスのメンテナンス


引っかき傷の補修 (タッチアップペイント)

引っ掻き傷補修 (タッチアップペイント)


燃料タンクにコンパウンドじゃ消せない 深い傷が…。

タッチアップ で塗装面の傷を補修します。



※ 整備はサービスマニュアルに頼らずやっているので参考程度にご覧ください。


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0. 引っかき傷

0-1. 傷の状態

エンブレム下部 一番深い傷


 燃料タンク、エンブレム下に 深く、大きな線状の傷 が付いてしまいました…。

 ハッキリと白い線、すごく目立つから萎える...がっくり...。


エンブレム横 比較的浅い傷


 エンブレム横にも。 こちらはまだ比較的浅い。しかしハッキリと白い線。

 傷の原因は、外しておいたタンクに小石が付着した散水ホースがズルズルとこすれたせい。



0-2. これで補修する

KAWASAKI タッチアップペイント


 ここまでハッキリした深い傷だとコンパウンドで磨いても消えません。

 純正色で塗装し直すしかないと思い調べると、KAWASAKIからタッチアップペイントが出てました。

 早速、黒バリオスの純正色、ブラックパールを購入。700円ぐらい。

カワサキ TOUCHI UP PAINT (リンク先 amazon)



1. ひとまず小傷を先に消す

深い傷とともに、無数の小傷があります。 まずそれを消しちゃおう。
コンパウンドで退治しきれなかった傷がタッチアップすべき傷ってことになる。

ウィルソン 7ミクロン コンパウンド


コンパウンドは粗いほうから細かいほうへと磨いていきます。
まずはウィルソン ハンネリコンパウンド(粒径 7ミクロン)で。

適量を布に取り、優しく直線的にナデナデ。 コンパウンドは残らずふき取る。


ウィルソン 3.5ミクロン コンパウンド


次はウィルソン ハンネリコンパウンド(粒径 3.5ミクロン)。


なぜか3.5ミクロンコンパウンドが弾かれる


7ミクロンで磨いたところはコンパウンドが上手く乗らない。

磨けない事はないですが3.5ミクロンが弾かれる。


Holts コンパウンドセット


次にHoltsのコンパウンドセットから 2ミクロン、1ミクロン と磨きました。

(セットの中にはかなり粗い50ミクロンがありますが、今回の傷はこれを使っても消せないレベル。)


コンパウンド使用前の傷
コンパウンドでましになった傷


ここまでの作業で薄い小傷は消えました。

エンブレム横の比較的浅い傷もまあまあ薄くなってます。

では 残った傷をタッチアップで補修します。



2. タッチアップペイント

2-1. 塗る (盛る)

タッチアップペイントを使用


 容器をカチャカチャよく振って攪拌、

キャップに付いてるハケで傷部分に慎重に塗りました。 思ったより乾きが早い。


追記
 傷以外の部分をマスキングした方が本当はいいね。
脱脂もすべきなんだけどしませんでした。
あと、塗るというより”盛る”が正しい。 乾いてまだ傷の凹みがあるようなら盛りを繰り返して。


タッチアップペイントを使用2


 タンク下の深い傷にもタッチアップを。

さすが純正色、傷が目立たなくなっていく。


タッチアップペイント部分 寄り


 目立たないと思ったけど光を当てると補修した箇所がしっかり見えちゃう。


タッチアップペイント部分 盛り 絵1


 断面図にするとこんな状態だね。



2-2. ペーパーで磨く

耐水ペーパーで平滑にした補修箇所


 さて翌日。 タッチアップ箇所の凸部分を 2000番の耐水ペーパーで平滑に。
ペーパーは水で濡らして細かく左右に。時折、指で触って凸部分を確認して磨きました。


追記
 本当は 1週間ぐらい乾かして。 この時は焦るあまり翌日にやっちゃいました。
あと、これも傷以外の部分はマスキングが望ましいです。


タッチアップペイント部分 平滑 絵2


 ここは このぐらいでOK。 あまりペーパーでやると健全な塗装面にダメージが及んでしまう。



2-3. コンパウンドで磨く

50ミクロン コンパウンド


 2000番の耐水ペーパーで磨いたところは 白くくすんだ状態。

これを滑らかにしようと、7ミクロンのコンパウンドで磨くも白いまま。効果なし。

そこでHoltsの 粗い50ミクロンのコンパウンド を使うことに。


比較的浅い傷は消えた


 50ミクロンで磨くとエンブレム右の比較的 浅かった傷はすっかり消えちゃいました!!
もう、うんと近寄っても何処に傷があったのかわからない。

 脱脂しなかったのが幸いしたのか余計な塗装部分は薄く剥がれるように除去されていきました。



※. 2000番 → 50ミクロンについて

 2000番ペーパーの粒は9ミクロン程度らしい...って事は50ミクロンの方がはるかに粗いわけで、数字だけ見れば矛盾した流れです。

 おそらく布で優しく磨いたので数字より細かく仕上がったのでしょう。布を使うとコンパウンド粒子はその中に入り込むうえ、ペーパーと違い固定されていないので角でなく面を晒すはずです。

 通常は2000番から7ミクロンでもしっかり磨けば綺麗になるはず。


タッチアップペイント部分 さらに平滑 絵2


50ミクロンで磨くと 傷の部分にだけペイントが残った状態になります!



最終仕上げコンパウンド


あとは小傷を消したように 7ミクロン, 3.5ミクロン, 2ミクロン, 1ミクロン...

さらに仕上げに0.5ミクロン, 0.02ミクロンのMiraX(...これはもうほとんどポリマーワックス)で磨きました。

普段はシュアラスターを使う事が多いのですが、磨き傷を消してくれるプレクサスの方をつかってフキフキ...。



3. 補修の結果

完全消滅 & かなり薄くなった

エンブレム右の 比較的浅い傷は完全に消えました!


完全に消えてない傷


エンブレム下の 深い傷の方は 完全には消えていません。
盛る ということを理解していなかったので 塗料の盛りが足りませんでした。

しかし上の写真の通り、かなり薄くなりました!


タッチアップ補修前の傷
タッチアップ補修後


△ 補修前は室内蛍光灯、補修後は明るい太陽光の下。 画像はいじってません。

完全に消えてませんがちょっと離れたら全く分かりません。

この程度の薄い傷なら何箇所もあるし、何なら普段は気にならないけどもっと深い傷なんかもよく見るとある ので個人的には合格点。

もう一回挑戦すれば完全に消せるかもしれないけど深追いすると返ってリスキー。 これで良しとする事に。




深い傷が付いてもがっかりせずに補修してみてください。結構きれいに戻ります。



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