『ブレーキフルード交換(リア)』 KAWASAKIバリオスのメンテナンス


ブレーキフルード交換(リア)

ブレーキフルード交換 (リア)


2,3年毎の交換が推奨されてるようです。 前回の交換から4,5年以上経ってるかも…。

スラッジが発生すると面倒なので定期的に交換しよう。

(フロントはこちらを参考にどうぞ。 手順自体はリアと一緒です。)

※ 整備はサービスマニュアルに頼らずやっているので参考程度にご覧ください。


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0. 用意するもの

ブレーキフルード

ブレーキフルード DOT4 (またはDOT3)
・汎用品なのでメーカーとかは関係無し。 100mlも使わないので一缶買えば十分余ります。
・DOTの後の数値が大きいほど性能が高くなるんだけど劣化も早くなるので注意。
・グリコール系とシリコーン系がある。後者はレース用でゴムへの攻撃性が高いらしいから避けて。

透明のホース
ブリーダーにつないでフルードを排出するのに使います。 内径は5mm。 長さは5,60cmぐらい。

廃油受け
フルードは吸わせて燃えるゴミ。

その他、工具類は省略...



1. フルード排出 準備


作業に入ります。周辺できればマスキング。 フルードは塗装を侵すので。

1-1. フルードタンクのフタを開ける

ブレーキフルード フルードタンク


フルードタンクは右側サイドカバーを外すと見えます。

タンクのフタは回して開ける。

ちょっと硬いかも。ウォーターポンププライヤーで掴んで回すと楽。


フルードタンク ダイアフラム


フタを外すと中に 内蓋とダイアフラム、フルードを垂らさないように抜き取る。


フルードタンク 伸びたダイアフラム


ダイアフラムは汚れていれば水洗い、乾かして畳んでおこう。

ちなみにダイアフラムはタンク内のフルードが少なくなるとびよ~んと伸びた状態になる。


フルードタンク内 茶色く劣化したフルード


4,5年たったフルード。 茶色い。 熟成されてる。



1-2. ブリーダーにホースをセット

キャリパーのブリーダー


この突起が ブリーダー。 ここからフルードを排出します。


キャリパーのブリーダーにホース接続


まず、10mmめがねレンチを掛ける。 (注:あとで90°ほど緩めるのでポジションは考えて。)

次いでホースを差し込み、 その根元をタイラップで固定。 ホースの先は廃油受けへ。



2. フルードを排出・交換していく

2-0. 交換手順

手順:
1. ブレーキを掛けたままに。
2. ブリーダー緩める。(ここでフルードが排出される)
3. ブリーダー締める。
4. ブレーキ離す。
5. フルードタンク内のフルードを切らさないよう適宜、新しいフルードを追加。


上記を繰り返していくと、
古いフルードは排出され、同時に新しいフルードが入り、入れ替わっていく



2-1. フルード交換を実際に作業


では実際に作業。

ブレーキを掛ける


まずブレーキを掛けます。 離さずそのままキープ。


ブリーダーを緩めて古いフルード排出


ブレーキを掛けたまま、ブリーダーを緩める。
ブレーキがふわっと軽くなって古いフルードが出てきます。

この状態でブレーキを離すと出てきたフルードがいくらか逆流してしまうので、
ブリーダーを締めてから、ブレーキを離します(※1)。


フルードタンクの容量が少なくなるまで、この作業を何度か繰り返します。


新しいフルード追加


フルードタンク内が空にならないよう、新しいフルードを継ぎ足します

切らすと経路内にエアが入っちゃいます。 そんときゃホースから空気が出なくなるまで継ぎ足し、排出を繰り返して。 こちらを参考に。


(※1).
実際はブレーキをにぎにぎやっても大丈夫。 素早く抜ける。その分タンク内のフルード量に十分注意!



劣化フルード
交換後のフルード


排出、継ぎ足しを繰り返し...

ホースから綺麗なフルードが出てきたら入れ替え完了です。

ブリーダーを締めてブレーキも解除、排出ホースも外してOK。 次へ。



2-2. フルードタンクを満たしてフタ閉め

フルードタンクにフルードを満たす


フルードタンクにフルードを適量入れ、ダイアフラム、内蓋、でフタ閉め。

ここは空気があってもブレーキの効きには問題ない。経路内までエアが侵入することも考えにくい。
でも無いに越したことはないので、ダイアフラムは空気を押し出してはめる。


タンクに入れるフルードの量には少し注意が必要 ↓




ピストンの突出量とフルード油面



タンク内の フルード”キャリパーピストンの突出量” によって ”上下” します



新しいフルードに入れ替え完了


って事は...、
ブレーキパッドが減っている状態(ピストンが突出している状態)でフルード内が満タンだと、 キャリパー内のフルードは逃げ道が無いからピストンを押し縮められなくなる

これじゃブレーキパッドを新品に交換するとき困っちゃう。
実際は少々パッドが減ってるくらいなら問題無い。けっこう減ってる時には気を付けて。


以下は解決策。お好きな方法で。

A. 車体からキャリパーを外し、ピストンを押し込む、この状態で満タンまで注ぐ。
B. パッドの減り具合を考慮、フルードを満タンにせず量を控える。
C. ついでに新品パッドに替えちゃう。これなら気にせず満タンまで注げる。



3. 清掃、確認をして完了


パーツクリーナーで周辺を綺麗に。 漏れが無いか確認。 車体を動かしてきっちりブレーキが効くか確認!

おわり。

ちなみに今回使ったフルードは消費期限(製造より3年)から2年経過している。 問題は無い、けど気持ちが晴々としない…。





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