『オイルパン、エンジンカバーのガスケット作成』 KAWASAKIバリオスのメンテナンス


オイルパン、エンジンカバーのガスケット作成

ガスケット自作


純正ガスケットの価格は、エンジンカバー左、583円、右、929円、オイルパン、1102円…、

え? こんな安かった!?

でも自作できるに越した事はない。 画用紙ガスケットも試してみた。


※ 整備はサービスマニュアルに頼らずやっているので参考程度にご覧ください。


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0. ガスケットシート入手

スリーボンドガスケットシート


スリーボンド、サイズ(mm):330x320、品番:206S、1枚480円。
締め付けると粘性体が染み出して細かな隙間を埋めてくれる。

一口にガスケットシートと言っても、"厚み"、"面圧による適/不適"、"使用可能な温度" があるので注意!

このガスケットは 「厚さ0.6mm、中面圧用(8~16MPa)、-40~150℃」でした。



1. シートでガスケットを自作

1-1. 型取り

ガスケット型取り


はんこの補充インキをオイルパンの合わせ面に塗ってガスケットシートにペタッ。

補充インキは量が少なかったのでサラダ油を入れてかさ増し。しっかり混ざらなかったけど…。


ガスケットの型が取れた


型が取れた。 少し薄い部分もあるので鉛筆でなぞって線をはっきりさせる。



1-2. 切り抜き

ガスケットシートの外側を切り抜き


外側をハサミで切り抜いた。 ガスケットシートって結構、硬い。


ガスケットシートの内側を切り抜き


内側をカッターで切り抜いた。

カッターで少し切れ目を入れ、そこからハサミ…と思ったけどシートに柔軟性ないので何だか破けそうな雰囲気、で結局カッター。

細かい作業だからデザインナイフの方が適してる。



1-3. ポンチで穴あけて完成

ガスケットのボルト穴をポンチで穴あけ


古いタウンページを下に敷いて、ポンチ をあてがい金槌でカンッ×3。

ボルトの径よりすこし大きい穴を開けましょう。(ボルト径 6mm、使用ポンチ径 8mm。)

ボルトの径ぴったりだと少しズレただけでもガスケットがはめられなくなる。


自作ガスケット完成形


完成しました。クランクケースとオイルパンにはさんで仮組み。問題なく組めました。

(左右のエンジンカバーのガスケットも自作しました。 内容は重複するので省略...)

ちなみにポンチはダイソーなどでも売ってます。しかし切れ味はいまいち。ヤスリで研ぐと綺麗に抜けるようになります。



2. シートで自作したガスケットを使用

2-1. 装着

自作ガスケットをクランクケースにセット


エンジンを降ろして整備したあと自作ガスケットをいよいよ使用。 作ってから1年も経ってた…。

使用箇所はオイルパン、右側エンジンカバー、左側エンジンカバー。


ガスケットシートから染み出した粘性体


締め付けるとガスケットから粘性体が染み出てきた。 粘性体が地面にポタリ。

時間が経てば固まるかと思いきや 粘性体はいつまでも固まらずサラサラのオイル状。

ようは非硬化タイプの液体ガスケット。



2-2. 失敗と反省

失敗

・ノックピン部分がはめてみたらキツキツ。

・ガスケットに少しゆがみが出た。大丈夫だろと思ったけどオイル滲み…。 リークリペア先生のお出まし。



反省

・ノックピンはボルトの径よりやや大きい。 穴あけ時サイズに注意。

・オイルパンはノックピンが無く、位置決めが少し難しい。 液体ガスケットで固定してからだと確実。

・粘性体が染み出すとは言え、ゆがみには弱い。 確実を狙うならシリコンガスケット、トルクレンチを使用。



3. 画用紙でガスケットを作成


 ガスケットを作ろうと思ったらシートを切らしてた! 仕方がない。画用紙で作っちゃう。 厚みは0.3mmぐらい? 柔らかいから加工しやすいし、コストもかなり安い。

 液体ガスケットをしっかり塗って装着。 それから 数ヶ月使ってますが酷く滲んだりはしていない。 オイルパンもこれでいけるか??


 その後、オイルパンにも画用紙ガスケットを使用しました。液ガス塗って、トルクレンチで均等に締め。
 で、ほぼ問題なしです。 均等に締めるって大事なんだな。何か月も経過するとさすがに滲みは出てくるが垂れまではいかないレベル。





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