中国製ノーブランド アラーム付きディスクロック
ネットでよく見かける銀メッキされた安物のアラーム付きディスクロック。
大体1つ2000円ぐらいで売ってるものなんだけど、なぜか2個で598円という引くほど安い価格で購入できました。 1個 300円程度って事になります。
2年ほど使用し続けての感想。
※ 個人的な感想です。 参考程度にご覧ください。
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1. 基礎情報
1-1. システム
ロックを掛けると数秒後に警戒態勢 に。
衝撃があると、ピッピッピッ!と警告、
時間を置かずまた衝撃を感じると、ウィ~ンユ~、ウィ~ンユ~と発報 します。
音量は 110dBの大音量。 そのまま使うと近所迷惑。
1-2. 感知する衝撃
このアラーム、車体が大きく揺れても感知しません。
異常として感知するのは、『 コツンッという衝撃 』 。
例えば金属の棒などが当たって "車体が細かくビィ~ンと響くような衝撃" があると感知します。
1-3. 感度
以前装着したセキュリティーアラームで言うと感度 5段階中、3~4の間ぐらいのレベルに相当する。 けっこう敏感な方だが鈍い振動には鈍感。
1-4. ピン径、重さ
ピン径、重さは強度の目安。
ピン径は5.4mm。太いものに比べるとこれは細い。
重さはずっしり。この大きさのバイク用ディスクロックとしては一般的な重さで良し。
2. 八万ロックの危険性
鍵の種類は、八万ロック というタイプ。
これは比較的 簡単にピッキングできる危ない鍵。 その方法はいたる所で公開されてます。
だから今どきは普通、アブロイキーやディンプルキーが使用されてるんです…、
でも大丈夫、このディスクロック、
鍵穴まわりの感度がびんびん過ぎるのでピッキングは簡単ではありません。
3. 誤作動します
3-1. 警戒中の誤作動
● 急に冷え込んだり、暖かくなってきたときに、まれにピッピッピッと警告音。
● 走って帰ってきてからの30分程度は警告音が鳴ることがよくある。
なぜ? と思ってましたが現場に居合わせて分かりました。
誤作動の原因は、金属の膨張または収縮が起因してます。
バイク止めてしばらくすると 冷えてきたエンジンからパキッ! と音が鳴るでしょ?
あれが振動となって センサーが感知してます。
ちなみに、ウィ~ンユ~、ウィ~ンユ~と発報まで行ってしまう誤作動は2年間で2度あったかどうかです。
3-2. 解錠で誤作動
上の方で、「鍵穴まわりの感度がびんびん過ぎ」と書きましたが、
おかげで 解錠するときによく警告音がなってしまします。 もたつくとさらに発報です。
警告音を鳴らさず外すには、
狙いを定めて正確に 鍵を突き刺し、押し込んで回す。
これを 手早くやる必要があります。
ピッキングを許さない敏感さは良いけど、解錠に気を使うのでデメリットでもあります。
4. 電池の持ち
2年間、外してる時間より付けてる時間の方が圧倒的に長かったですがまだ電池切れにはなっていません。
かなり長持ちしてます。
ロック装着の際に「ピッ」と音が一回鳴るので電池が切れてないか分かるシステム。 これは便利。
5. あてにならない防水性
中を見ると分かるんだけど 防水のためのO-リングが張り出しておらず、全く意味をなしていない部分があります。
吹き込んできた雨に少々濡れた位では壊れませんが、直で雨ざらしだと壊れるかも。
ボンドやシーラントで防水すると良いでしょう。
6. 自分で調整
6-1. 音量の調整
よく誤作動するし、110dBという大音量はあまりにうるさくてデメリット。
音量を小さくするにはビニールテープで音の出る穴を塞げばOK。
迷惑にはならないけど異常があれば察知できるぐらいで良いでしょう。それでも不届き者には十分なプレッシャーになるはずです。
6-2. 感度の調整
中を見るとセンサーがボンドで張り付いてました。
スポンジを土台にするなどして衝撃をいくらか吸収できれば感度を落とす事が出来るんじゃないかな?
まとめ
アラーム付きディスクロックだけで悪戯・盗難防止ってのは頼りないです。
異常検知の信頼性も決して高くありませんし、
スピーカーは簡単には塞がれない作りですが細工される余地があります。
普通のディスクロックのパワーアップ版と考える事もできるので使える場面も十分ありますが、
アラーム機能による抑止、撃退を狙うならやっぱりセキュリティーアラーム の方が頼りになります。