『NIGHTEYE ヒートリボン冷却 LEDヘッドライトバルブ』

NIGHTEYE ヒートリボン冷却 LEDヘッドライトバルブ


2016年8月。

ついにハロゲンを卒業し、LEDのヘッドライトバルブに交換。

LEDと言うと、「まだまだ発展途上で使えない」というイメージでしたが、なかなか…



※ 参考程度にご覧ください。


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1. HID と LED

1-1. HIDの短所

「ヘッドライトを明るく」ってとき、最初に浮かぶのはHIDでしょう。
それでもHIDを敬遠し続けたのは(↓)が理由。

1. 起動時の消費電力がかなり大きい。
2. これ以上配線がごちゃごちゃするのは避けたい。
3. 安いバーナーはUVカットが不完全
→ ヘッドライトの樹脂の劣化が心配。
4. いまだに品質にバラつきが多い。


1-2. LEDは発展途上

HIDが無しなら、省エネ、長寿命のLEDヘッドライトバルブしかしその評判はと言うと...

・ 変な所を照らしてる。
・ グレア(迷惑となる光)が出てる。

・ カットラインがぼやける。

なんてレビューの製品がちらほら...

まだまだ発展途上と言った感じで、どの商品も本気度が低いし、 大きい冷却ファンが付いてるのでスペース的にもどうなのかと…。



2. 良さそうなLEDバルブが安値で登場

2-1. このLEDは良さそう!

そんなこんなで長らくハロゲンを「暗いな~」と思いながら使っていたわけですが、

なかなか良さそうなLEDヘッドライトバルブを発見! (↓)

そもそも照射が変だったり、グレア(迷惑な光)が出るのは、ハロゲンと違って...
”面で発光” したり
”シェードが付いていない” などが原因。

しかし、この製品はハロゲンの再現度が高い!

1. 発光点が同じ位置。
2. 小さいLEDを連ねることでフィラメントの形を再現。
3. 前方・Low下部にシェード。
(頼りないシェードが付いた物は今までもあったが…。)

その他、
4. 古いタイプと比べるとコントローラーが小型。
5. 冷却はヒートリボン式。様々なスペースに柔軟対応。(ファン型が一般的でリボン式は少ない。)


2-2. スペック

店によって書いてあるスペックにバラつきがある…。明らかに間違いだろってのを除いてまとめました。

ケルビン: 6000K~6500K
ルーメン: Low,Hi 各4000lm
消費電力: Low,Hi 各22w~30w
寿命: 30,000時間超

電源: DC12v-24v
素材: (本体)アルミ合金  (ヒートリボン)銅
ソケット: H4
防水: ip65
重さ: 2つで415g
動作温度: -40℃から80℃

"~"を使った項目がいまいちはっきりしない所。 ま、大体こんなもん。

注意点、LowとHiは同時点灯しない。 Hiに通電した時点でLow側の回路が断たれる仕組みであるのを確認しました。「Low,Hi合わせて8000ルーメン」とかよくある売り文句なんだけど騙されちゃいけない。



3. 購入しました

中国製OEM 『NIGHTEYE』ブランド

はい、amazonで購入。
内容はバルブ×2、コントローラー×2。
購入価格は4780円だから1個あたり2390円。安ーい。


さて、実はこの製品、いろんなブランドで販売されています。 その仕組みは、中国メーカーが製造・販売をし、販売先のブランドで売り出されると言うOEMの形。これに限らず安いHIDなんかも同じです。


だから「当店オリジナル」、「他社の偽物に注意」、「うちは米国製部品を100%使用」なんて謳い文句は聞き流した方が良い。


今回購入した製品はNIGHTEYEのブランド。 発送はamazonだったけど販売元は香港のLED関係の企業。

箱のlm(ルーメン)とあるべき所がmlと誤字ってる。mlじゃミリリットルだ。大丈夫かこの会社…



4. 届いたLEDヘッドライトバルブを観察

4-1. けっこうちゃんとしてる

粗さは無くしっかり作られてる。
台座の部分は耐熱のプラスチック。熱が移らないから取り付けるヘッドライトが樹脂製でも大丈夫ってわけだ。(あ、そもそもヘッドライトは耐熱樹脂か?)

にしても、ハロゲンと比べるとずっしり重いな。
本体もコントローラーも大部分が金属。


4-2. バルブの傾き

通常、ハロゲンバルブは首をかしげるように傾いてます。

購入したLEDバルブもその傾きがちゃんと再現されてます。
分かってないと「ズレてる、作りが粗い!」って思っちゃうかもしれないけど、実際は褒めてやるべき点。


さらにヘッドライトの方で傾きが付く。
ご覧の通り取り付けるとバルブは進行方向の右側に首をかしげる格好に。

これで対向車のいる右側は、自車の左側より短く照射される事になります。


4-3. LEDチップ

使用されるLEDチップは、フィリップス ルミレッズのLUXEON Z ES (ルクシオン Z ES)チップ。 左右に6個で計12個。

以前よく使われていたのがクリーのXM-L2チップ。 XM-L2はさらにそれ以前の"面"発光LEDと違って、小さな"点"での発光になりましたが、

ルクシオン Z ESチップはさらに小さいので、より精密な設計が可能に

細かい位置調整が可能になった事で、ハロゲンの発光点にさらに近づける事ができたってわけ。


4-4. 点灯テスト

12vバッテリーに繋いでテスト点灯。直視厳禁。

シェードが上手く効いてるのが光のラインで分かるね。

それは良いけど本来なら光が来るべき部分が暗くなってる。(赤矢印)
左右の側面で発光するタイプだから仕方が無い。



5. 取り付け

普通のハロゲンとは方法がちょっと違う。

1. 始めに本体から台座をひねって外し、台座だけライトに固定。
2. 本体を台座に突っ込み、ひねって固定。
(台座の着脱は押し込みながらひねるとスムーズ。)

防水ブーツは加工しないと取り付けるのはきつそう、結局あきらめた。大丈夫だろう。


3. コントローラーは邪魔にならない所に固定。
4. あとは元通り閉める。

ヒートリボンは放熱のために広げるんだけど、ケース内にいろんな線やコネクタがあるから結局潰れちゃう。でもこの状態なら問題なさそう。


取り付け完了。 青いハロゲンバルブと違い、すっきりとした印象。



6. 使用感


LEDバルブはヘッドライトとの相性もあるようなので書いておきます。
ヘッドライトは、「レイブリック マルチリフレクター(四輪用)」です。


6-1. 数十cm先の壁に当てて撮影

壁との距離、角度が微妙に違うので正確には比較できませんが
光の出方は概ね同じだと言うことは分かってもらえるかと思います。


6-2. 路肩で撮影

Lowビーム。なかなか実体どおり撮影するのって難しいし、分かりにくい写真だけどこんな感じ。

『歩行者のいる左側は遠くを照らし、対向車のいる右側はカットされる』という配光はハロゲンの時と同じで違和感なし。

エルボー点や中央の一部に他より明るい部分があって、地面がやや白く飛ぶ。このムラ自体はハロゲンの時にもあったと思う。他よりぼんやり暗い、絶対的に暗い部分ってのは無い。


Hiビーム。縁石のうえの反射板が遠くまで光ってます。

3,4m先が薄暗いか? この製品に限らず、左右の側面で光るタイプはこうなってしまうっぽい。
上にも書いたが、Hi点灯時はLowのLEDは消灯される。それが原因か。

実際は写真ほど暗くないから、安全の確認ができないことはない。



↓ 写真を追加。 こっちの方が分かりやすいかな。

Lowビーム。


↑ Lowビーム中央部分をズーム。

ちゃんと対向車線側がカットされてます。

地面がやや白く飛ぶ部分あり。 上で書いた通り、ハロゲンの時もこの照らしムラはあったと思う。



...という事で光軸調整はしてません。 グレアはなく、照らし方もなかなか良いです。



6-3. ヒートリボンの熱

購入前に、「ヒートリボンは触れないほど熱くなる」という情報をゲットしてました。
ヘッドライトケース内は配線コードなどがゴチャゴチャあるのでちょっと気になる話です。


実際はどうか...、気温30℃、信号の少ない道を1時間ほど走行、触ってみると、
……ふつうに触れる。 確かに熱いけど別に…、マフラーの方がよっぽど熱いし。

丸目ライトの性質上、風が入りやすいし、ヒートリボンを撫でるように通り抜けるので放熱が上手く行ってるようです。 最近のバイクやスクーターとかは熱々になっちゃうのかも。



7. まとめ

ハロゲンより明るい!感覚的には40%前後は明るくなった感じがします。

グレア無し、光軸は無調整でハロゲンとほぼ変わらない配光。

色温度(ケルビン)は選択肢が無く、ピュアホワイトのみ…、悪天候にはかなり弱そう…

しかしながら総じて完成度の高いLEDバルブではないでしょうか。


選ぶ際は、「ハロゲンと発光点が同じか」、「シェードがあるか」などに注意。

海外製の場合は、「うさんくさい売り文句」にも注意。

何よりも明るさが大事ならきっとHIDの方が良い。


その後、取り付けから4年9か月(距離だと6万kmぐらいだろう)、
不安定な動作から不点灯でご臨終。コントローラは問題ないがLEDバルブが故障。
高耐久、メンテンナンスフリーなので楽。





・LED ヒートリボン
スペース心配ならヒートリボン。
ファンと違い原始的な分、故障率も低いだろう。


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