ビルドアライン、チタンバンジョーでリアブレーキ周りの見た目アップ
ビルドアライン、チタンバンジョーボルト、ブリーダーキャップ を用い、
伸びしろいっぱいの純正リアブレーキ周りのクオリティを上げてみる。
※ 個人的な感想です。 参考程度にご覧ください。
インデックス
1. しょーもないノーマル
2. カスタムパーツ
2-1. チタンバンジョーボルト
2-2. ブリーダーキャップ
2-3. グッドリッジ ビルドアライン
3. ビルドアライン装着
3-1. まずは仮組み
3-2. 本締め、捻じれ…
4. 純正とビルドアラインカスタム比較
5. まとめ 注意点など
1. しょーもないノーマル
△ どノーマルのI型バリオス
なぜこうなった? 伸びしろしかない。 それがI型バリオス。
△ 自身のI型バリオス
ステップ周りの色、フルードタンクこそ変えてますが、
ねずみ色のブレーキキャリパー…、 くすんだブレーキホース…、錆びたフィッティングパーツ…、
ブレーキ周りは洗練されておらず、汚れ、錆びでみっともない…。
なんとか綺麗に生まれ変わらせてみせるっ!
2. カスタムパーツ
2-1. チタンバンジョーボルト
今回のカスタムの肝!
チタンバンジョーボルト。
ゴールド、ブルー、パープルのグラデーション。 なんて綺麗な焼け色なんでしょう。
Aliexpressから購入の中国製ノーブランドだけど粗さはほぼ無い。
サイズはM10、ピッチは1.25mm、これはOK。
(SUZUKIの一部を除いて国産車はこのサイズ。)
問題は首下の短さ、長さ約18~19mm。純正は22~23mmぐらい。
短ければ締め付けた時の圧力は局所に集中するわけで…、破損のリスクが…
2-2. ブリーダーキャップ
ゴールドのアルマイトでキャリパーにアクセント。
ブリーダーキャップ。
これもAliexpressから購入のノーブランドの中国製。 目立たない部分で加工がやや粗い。
具体的にどこのカスタムパーツかと言うと、ブレーキキャリパーのブリーダーのゴム製キャップの上。ここにかぶせる。
構造上やや難があり、そのままでは少し傾いてしっかりはまらないので削り加工してから取り付けます。
2-3. グッドリッジのビルドアライン
汚れ切った純正ホースをすっきりしたメッシュホースに。
グッドリッジ ビルドアライン (ステンレス)。
たまたま安くなっていたクリア色を購入。その他、スモーク、ブラックもあります。
▽ 軽く紹介 グッドリッジ ビルドアラインとは
スウェッジラインと比べてブランド力、デザイン性で劣るけど、よく言えばすっきりデザイン、コスパ重視の対抗馬。それがビルドアライン。
"グッドリッジ"は英国のブレーキ関連メーカーだけど、"ビルドアライン"自体は日本のACTIVEのオリジナルブランド。
(ニチリンのブレーキホースをハイスペックラインなるブランドでデイトナが売り出してるのと同じ構図かな。)
選ぶホース長は純正より少し長めを。
メッシュホースは硬く柔軟性に欠けるので少し長めにして負荷を和らげるのが基本なのです、
...とは言え、
中国製メッシュホースに比べるとだいぶしなやかでビックリ! 上質です。
バリオスのリア純正ホース長はおよそバンジョーアダプター部分込みで約39cm。今回購入したホース長は38.5cm。バンジョーアダプター込みで+4、5cmのになる見込み。
グッドリッジ バンジョーアダプター (ステンレス)。
わざわざ表面が磨かれていて綺麗。 もちろん2つ必要。
バンジョーアダプターの"角度"は、ホースを車体にあてがって決めた方が良いと思います。角度でホースの描く線が決まるので。
バリオスのリアは、純正でマスター側が約30°弱、キャリパー側が45°。 各ブランドとも角度のラインナップは多くない。純正に近い20°と45°を購入。
バンジョーアダプターの厚みは各ブランドで異なるので注意! 大体 8mmか10mm のはず。
「用意したバンジョーボルトが純正より短くて心配」、なんて場合は8mm厚を選択。
純正ボルトなら8mmでも10mmでもOK。仮に長すぎてもワッシャーの厚みで調整できるから。
10mm厚 → スウェッジライン、ACパフォーマンスライン、アールズ
(例外あるかも)
ブランドの異なるアダプター、ホースを組み合わせる場合は互換性に注意!
┗ 互換性あり。(例外あるかも)
・グッドリッジ ビルドアライン
┗ どうやらぼっち。
(デイトナ ハイスペックラインはアダプター、ホースが一体型。ばらし不可。)
3. ビルドアライン装着
3-1. まずは仮組み
ではビルドアラインのブレーキホースへの交換作業。
関連:ブレーキキャリパーのオーバーホール
ブレーキキャリパーのオーバーホールついでにビルドアラインへ交換。
説明書どおり、まずはバンジョーアダプターのネジ部にモリブデングリス塗布し、軽くねじ込む。
余談ですが、
「こんなネジだけでフルード漏れないのか?」と前々から疑問でしたが、
フルードが漏れない仕組みはこのテーパー面。ホース側もすり鉢状に窪んでおり、それらが密着するから漏れない、と。
精度がいまいちな中国製だとシールテープを使え、なんて指示があるようだけど精度の高いこれはそう言った物は一切不要。
車体に仮組み。ホースの流れなどを確認し、決めます。
バンジョーボルト、バンジョーアダプターもまだ本域では締めません。
3-2. 本締め、捻じれ…
バンジョーアダプターの本締めは、ソケット部分を締めこむ事で行う。
ソケット部は7/16インチ(約11.11cm)と言う英国仕様(?)のサイズなのでモンキーレンチが良いかもしれない。
説明書どおりここを18Nm~20Nmで締め込む、
…のだが、説明書には無い注意すべき点が...
本締めの終盤でソケット部に対しホースが共回りして捻じれてしまうんだな…
せっかく決めたホースの流れが台無し…
「ホース共回りによる捻じれ」を防ぐには、
ソケットのすぐ横のカシメカラー部分を手で押さえて抗いつつ、ソケットを本締めすればOK。
この辺り、スウェッジラインであればカシメカラー部分も六角形になっているからレンチで押さえられるんじゃないか。
4. 純正とビルドアラインカスタム比較
全てのカスタムパーツを取り付け、こんな感じに。
後になってキャリパーもブラックメタリックと艶消しクリアで塗装しました。
綺麗にウェーブするビルドアラインがセクシー。
だいぶきれいになりました。 悪くないけど、まだ未完成…
一番の売りは綺麗な焼け色のチタンバンジョーボルト、
純正っぽさも大事にしているので、
目を引くクリア色をコルゲートチューブで隠して完成!
新旧比較。
地味な純正風のまま、質感アップに成功!
(細部、スイングアームも塗装し直してます。)
ブレーキマスター、バンジョーアダプターも黒で統一すればチタンの綺麗な焼け色はより際立ったはず。
しかし、焼けたチタンとシルバーの相性も乙。
ブレーキキャリパーは艶を抑えた黒になったので周辺のカスタムパーツが映えます。
ヤマシダの紫色のブレーキパッドとの相性が思いがけず良い!
さてメッシュホースの制動における効果ですが、
「リアに付けてもあまり効果は感じられない」ってよく言われてます、
ほんとその通りです。
5. まとめ 注意点など
!社外バンジョーボルトは長さに注意。径とネジピッチも確認。
(キレイ、カッコいいだけで飛びつくと長さ足りなかったりする。)
!バンジョーアダプターの厚みは8mmか10mm。バンジョーボルトとの相性は要確認。
(短いバンジョーボルトには8mm厚。8mm厚はビルドアラインかデイトナ。)
!ホースが描く線はバンジョーアダプターの角度で決まる。
(角度をしっかり決めて。ホース長にもこだわって。)
!メッシュホースの長さは純正よりちょい長め。
(純正より硬めなのでサス伸縮時の負荷を和らげるためです。)
!バンジョーアダプター/ボルトの本締め時、ホースの共回りによる捻じれ、曲がりに注意。
(捻じれないように押さえながら本締め。綺麗に決めよう。)
!アルミのブレーキパーツは、締めすぎ、錆びによるクラック、破損のリスクあり。
(アルミ→より安価、カッコいい、リスキー、短命。ステンレス→より高価、地味、セーフティ、長寿命。)
!いろいろ選ぶのが面倒なら必要なものが全部入った車種別ボルトオンキット。
(古い車種でもラインナップされてます。)
関連:
ブレーキキャリパーのオーバーホール
ACTIVE 赤・青ブレーキフルード
デイトナ ハイスペックライン
中国製ノーブランド アルミ製ゴールドフルードタンク