ブレーキキャリパーのオーバーホール(フロント) (2/2)
前頁でキャリパーOH、車体に組みました。
フルード入れて、エア抜きします。
□ ブレーキキャリパーのOH(フロント) (1/2) | → 0.整備しないとこうなる、1.キャリパーOH |
■ ブレーキキャリパーのOH(フロント) (2/2) | → 2. フルード入れ、エア抜き~4.清掃、確認して完了 |
※ 整備はサービスマニュアルに頼らずやっているので参考程度にご覧ください。
2. フルードを入れ、エア抜き
2-1. 準備
ブリーダーに10mmのめがねレンチをかけ、排出ホース(内径5mm)をセット、
根元をタイラップで固定。ホースの先は廃油受けへ。
(めがねレンチはあとで90度ほど緩めるのでポジションは考慮。)
2-2. フルードをいれてく
フルードタンク内の古いフルードはティッシュ等で取り除いておく。
ダイアフラムは水洗いして乾くように干しておこう。
では 空のタンクにフルードを補充。
ブレーキを握ったまま、ブリーダーをゆるめる、
ブリーダーを締めてから、ブレーキを離す。
上の作業を繰り返してフルードを経路内に入れていきます。
始めのうちは一向に入っていかないように感じますがめげずに続けると入っていきます。
リザーブタンクが空にならないよう、減ったらフルードを継ぎ足して。
そのうちブリーダーからフルードが出てきます。そしたらエア抜き。
2-3. エア抜き
ブリーダーからフルードが出てきたらエア抜き。 経路内からエアを抜かないとブレーキはスカスカ。
〇 エア抜きの方法
特別な事じゃない。先ほどまでの作業の繰り返すだけ。
フルードを切らさないよう補充、ブリーダーから排出...
これを ブリーダーから空気が出なくなるまで やればエア抜き完了。
○ エア抜きのコツ
"ブリーダーを締めてから、ブレーキを離す" が基本…、
でも ブリーダー緩んだまま気にせず、何度もにぎにぎしちゃって。
フルードに勢いがついてエアが沢山ぼこぼこ出てきます。
注意点としては、フルードの抜けの早さ。リザーブタンク内が空になるとエアがまた入っちゃう。 補充のタイミングに注意。
○ フルード飛ぶから注意
ある程度エアが抜けていくと 少しブレーキが効いてくる。
この状態でブレーキを勢い良く握ると、タンクからフルードが飛ぶから注意。
マスキングしてれば大丈夫だけどゆっくり握ってエア抜きを続けよう。
エア抜き終盤、まだ細かな気泡が出てくるけどキリが無い。
ブレーキはしっかり効いてる、激しい走りもしないから経験上、ここら辺で妥協して大丈夫。
追記:
ブレーキにぎにぎを繰り返して フルードに勢いを付けて排出するとしっかり抜けるね。
それでも抜けないときはなかなか抜けない。次回はエア抜きポンプを使ってみよう。
エアが抜けたらブリーダーを締め、排出ホースは外してOK。
3. リザーブタンクを満たしてふた閉め
ハンドルを右にきってタンクを水平に。 フルードを適量入れ、フタ閉め。
ここは空気が入ってもブレーキの効きには問題ない。でも無いに越したことはないので、ダイアフラムをはめるときは空気を押し出しつつはめる。
フルード量は、ブレーキパッドが磨り減ってる場合はUPPERライン(矢印)までってわけには行かない。いくらか量を控えよう。 詳細はこちらで。
4. 清掃、確認をして完了
パーツクリーナーで周辺は清掃。
漏れが無いか確認、 車体を動かしてちゃんとブレーキが効くか確認しておわり。
ゴリゴリ言ってたブレーキがスムーズに。
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