『バキュームバルブの汚れで始動不良』 KAWASAKIバリオスのメンテナンス


バキュームバルブの汚れで始動不良



 エンジン始動不良の原因の一つ。

 バキュームバルブの戻りが渋くて燃料を吐きすぎてるっぽい。





※ 整備はサービスマニュアルに頼らずやっているので参考程度にご覧ください。


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インデックス

1. エンジン始動不良の症状
   1-1. 症状は出たり、出なかったり
   1-2. きっと濃すぎる

2. バキュームバルブの動きの渋さが原因
   2-1. バキュームバルブをしっかりチェック
   2-2. 蓄積した汚れ
   2-3. 始動不良になった理屈

3. バキュームバルブをスムーズに
   3-1. キャブクリーナーで綺麗に
   3-2. スムーズになった

4. 始動性 改善、まとめ
   4-1. バキュームバルブの清掃だけで全然違う
   4-2. ちなみにキャブ外さなくても掃除は出来る



1. エンジン始動不良の症状


1-1. 症状は出たり、出なかったり


(エンジンが元気に掛かる時と、全く掛からない時と)

 症状:
 セルモーターが弱々しくて全然エンジンが掛からない時がある、
 かと思えば、
 セルモーターが元気で簡単にエンジンが掛かる時もある。

 同じような状況下でも症状は出たり、出なかったりで原因を掴みにくい。


 電気類をチェック、キャブの油面確認、ニードル交換、バルブクリアランス調整などなど。
 いろいろ整備して、そのつど直った!と喜んでいるとしばらくしてまた始動不良の症状が出たり、出なかったり…



1-2. きっと濃すぎる


(オーバーフローも直し、薄く設定したキャブ、それでもまだ濃い。)


 思い切って低回転域をだいぶ薄くしてみると、始動の悪さは完治しないものの改善、加速の伸びもアップ!

 という事は、

 燃料が濃すぎる状態。これが始動不良の原因だろう。

 濃いと圧縮時の抵抗も大きいからセルの回りも弱くなると。






2. バキュームバルブの動きの渋さが原因


2-1. バキュームバルブをしっかりチェック


(少し押しながら、上下の動きを確認…)


 スロージェットの辺りは薄く調整した、でもまだ濃い、

となると、怪しいのはニードルジェット付近…

 『 バキュームバルブ 』を念入りにチェックしてみよう。

 ”指で少し押しながら”(※) 上下させてみると…、

 引っ掛かって ”戻りの渋い時がある” のを発見!


(※).バキュームバルブを押しながら、がポイント!
 無負荷で上下させても動きの渋さに気付くのは難しい。 エンジンの吸入圧を受けた状態を再現する事で気付ける。



2-2. 蓄積した汚れ





 バキュームバルブの摺動部にはざら付いた汚れが。これが滑らかな動きにブレーキを掛けてるようだ。

 キャブ本体側も茶色く汚れてる。もう何年もキャブの掃除をしてない。バキュームバルブなんてほぼノーメンテだわ。




2-3. 始動不良になった理屈



 ▽ 考えられる今回の始動不良の理屈

 回転が落ちてもバキュームバルブが戻りにくい
→ ニードルがスムーズに閉じない
→ 要らん時に燃料を吐く
→ 吸いきれない燃料が吸気ポートに垂れる
混合気が濃くなりすぎ「始動不良」


 スムーズに上下する時もあるため、
始動不良になったり、ならなかったりと症状にムラが出るのも説明が付くだろう。


 ちなみに今回とは逆にバキュームバルブの上りが渋い場合は薄くなる。加速に不安定さ、鈍さなどが出るだろう。






3. バキュームバルブをスムーズにする


3-1. キャブクリーナーでスムーズに


(キャブクリーナー噴射、さっそく溶け落ちる"汚れ"。)

 キャブレタークリーナーで綺麗に。

 ゴム部分は避け、樹脂部分にキャブクリーナーを少量噴射。間を置かずに布で念入りにゴシゴシ。
 (頑固にこびりついた汚れは、マイナスドライバーで削ぎ落すのもあり。傷は付けないよう注意。)


 キャブ本体側の接触面もキャブクリーナー。仕上げはパーツクリーナー。




 バネの入る穴もかなり汚い。
ここも清掃と潤滑油でさらなる低フリクションを目指しますか。



3-2. スムーズになった




 きれいに拭き取ってスベスベになりました。
ざら付いた汚れが無くなるだけでスムーズに動くようになります。


 このあとさらに潤滑油を吹いて仕上げとしました。




4. 始動性 改善、まとめ


4-1. バキュームバルブの清掃だけで全然違う


始動性、加速力が復活したバリオス
(清掃後はあきらかに"うすく"なったが、まだ…)


 バキュームバルブを清掃して乗ってみた。 清掃前に比べて混合気が薄くなってて驚き! 掃除ひとつで変わる!(汚かったからね)

 その後、スロー系の濃さを通常に戻したところ、加速はより鋭く、セルモーターは元気に回り始動性は良好に。


キャブは油面の高さ、ジェットの穴ばかり気にしててもダメなんだな。 掃除はだいじ!


 一週間後...、なんか温まる前から調子よすぎる…、こりゃまだ濃いな…。 始動性もまだ完治の一歩手前だ。

 しかし目指す方向性は合ってるはず。きっとニードル近辺の問題。 次はニードルジェットの交換で完治を目指す。



4-2. ちなみにキャブ外さなくても掃除は出来る


バキュームバルブ摺動部を潤滑
(バキュームバルブは潤滑油だけでもスムーズになるが…)


 実は、清掃の前にとりあえずスムーズにしてみようと潤滑油だけ吹いて走ったんですが、これだけでも始動性は改善しました。
 ただ、効果は限定的なようで、今思えばちゃんと清掃するよりも混合気は濃い目なまま。長持ちもしないでしょう。

 なのでやっぱりキャブクリーナー。軽い清掃ぐらいはキャブを外さなくても出来るようになってます。
 エアクリーナーBOXのフタさえ外せばキャブのエア取り入れ口は露出するのでそこに噴射、落ちた汚れはエンジンを掛けて飛ばす、と言った具合。

 (詳しくは個々のキャブクリーナーの記載を参照してください。)







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