『MOTOBATT バッテリー』


MOTOBATT バッテリー

米国メーカーのバッテリー。最大の特徴は放電容量(Ah)の大きさ。

通常のバリオスのバッテリーの6Ahに対し、これは8Ahなので30%以上のUP。

格安バッテリー(※1)の割りにちゃんとブランドサイトも存在していたり、その他いろいろ信用できそうな雰囲気。



※1. 最近は安くないですね。お試し価格で安かったのかな?

※ 個人的な感想です。 参考程度にご覧ください。


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1. MOTOBATTについて

メーカーについて

モトバットサイト

MOTOBATT(モトバット)のサイト→ http://motobatt.com/ (英語)(別ページで開きます)

・米国のメーカー。
・独自のコンセプトの基づいたバッテリーを製造、販売している。
・AMA Pro Racingという北米のバイクレースで2011年に公式バッテリーとして複数年の専属契約。
・豪州あたりにおいては、(販売数で?)No.1ブランドらしい。
・端子(ターミナル)を4つ配した"クアッドフレックス"で特許を取得。



バッテリーについて

日本語サイトが無いので翻訳してみた。

モトバットサイト2

***** 革新的なパワーバランス *****
パワースポーツ市場のバッテリーは3つの問題に直面し続けている。

1. 大きな振動
2. 始動時の高い負荷
3. 追加アクセサリによる負荷

これらを克服するのがMOTOBATTの革新的な「パワーバランス」設計。
従来のクランキングパワー(CCA)を見直し、アンペアアワー(Ah)を重視
素早い電力の回復により繰り返される起動にも余力を持って対応できます。


***** AGM(アブソード・グラス・マット)設計 *****
AGM設計、ドライタイプバッテリーに分類され、長寿命で液漏れの心配が無いため苛酷な環境で使用されます。

バッテリー内の極板は電解液の染み込んだグラスマットに包まれているので、接触面は常に最大化され、振動からも保護されます。

ウェットタイプに比べはるかに低い自己放電率で、より深い放電も可能です。 バッテリーが上がっても充電によって性能を落とすことなく復活します。

バッテリーの初期故障の8割は、電解液注入の際の間違った方法によるものですが、 MOTOBATTは工場で最適に調整されるので箱から出してすぐに取り付けることができます。



MOTOBATT まとめ

コンセプト

モトバットバッテリーコンセプト

 なんかいろいろクランキングパワーとか自慢してるやつ多いけど、実際そんなにいらないっしょ。
 その無駄をアンペアアワーに還元して電装品の高負荷にも耐えるタフなやつ作ったる。

上のおじさんは動画の中でたぶんそんな風には話してない。けどサイトにはそういった旨のコンセプトが書いてある。

つまり、クランキングパワーはそこそこに、スタミナを重視!

Ahを追求して極板に厚みを持たせているのでその分、枚数は少なく、電圧は一般的なスターターバッテリーより低いわけです。
パワーを捨ててスタミナを取った、と言うより”最適な状態にリバランス”した、と言うのがMOTOBATTのスタンスです。



MOTOBATTの売り

放電容量が一般的なバッテリーの2割、3割増し。
 後付けしたアクセサリーなんかをより長く動かし続けるスタミナがあるって事。

耐久性
  放電容量(Ah)を上げるために極板に厚みがあるうえ、グラスマットで包まれているので大きな衝撃でも壊れづらい。

特許、クアッドフレックス端子
 後付けアクセサリーの接続に柔軟性を持たせる端子の配置。

液入れ済み
 手間要らず、かつ失敗の恐れが無い。 箱から取り出したら電圧チェック、後は付けるだけ。

AGMバッテリー (※2)
 ドライタイプ。自己放電率が低く、高効率、長寿命。液漏れの心配が無く安全。メンテナンスフリー。

深放電に強い (※3)
 ある程度なら深く放電をしてしまっても充電で性能は元通り。


※2. 多くのバイク用バッテリー(MFバッテリー)はこの構造を用いて作られるらしいのでスルーでOK。

※3. ウェットタイプバッテリーと比べての説明なので、MOTOBATTが特別、という事ではないようです。



2. MOTOBATT 取り付け

取り付けガイド

MOTOBATTのサイトより
1. 端子やレンチなどの付属品が入っていることを確認。
2. バッテリーの電圧が12.70v~12.85vであることを確認。
3. 状況に合わせ、必要な端子、付属品を選んでください。
4. 赤と黒の保護キャップを外します。使用しない穴は必要に応じこのキャップで蓋をしてください。
5.バッテリーに付属の端子をネジ止めします。 緩み止め剤などは不要です。
  従来の小さなボルト、ナットを使用するタイプに比べ、容易にネジ止めできます。 締めすぎに注意。
6.バッテリーの端子にネジでケーブルを繋ぎます。



取り付け

モトバットバッテリー到着

緩衝材の紙をどけて出てきたモトバット(型番 MBTX7U)。
取り出してみると箱の下にはMaid in Chinaの文字。安いから分かっていたさ。



モトバットバッテリー 箱の中身

箱の中身はこれで全部。端子(ターミナル)取り付け用の六角レンチも入ってます。あとステッカーも入ってました。
注意書きには、既に充電済みだから充電するな、急速充電器はNGとのこと。

モトバットのバッテリーは端子が4つあるタイプ(クアッドフレックス)もあるのですが残念ながらこれは端子2つタイプ。

特に作りの粗さはありません。保護キャップを外し、端子をネジ止めします。



モトバットバッテリー 電圧チェック

工場出荷時に液入れ、充電されてます。 到着後にその電圧をチェック。
取り付けガイドにあるように12.70~12.85vであることを確認
計測値は12.73v。規定の範囲内なので問題無し。



モトバットバッテリー 装着

サイズぴったり! 装着完了!



3. 取り付け後、近況報告

どのぐらい持つか、計測した電圧を月一ぐらいで更新の予定です。


2014/3/16
到着時の電圧、12.73v
初期のメーカー規定電圧が12.70~12.85vなので問題無し。やはりスタミナ重視のバッテリー、十分な電圧だが比較的低め。

2014/3/20
12.70v (走行直後でなく24時間以上放置してから計測)

2014/4/14
12.60v (走行直後でなく2日以上放置してから計測)
 エンジン整備で走れず長めの放置、12.5台まで落ちていた電圧を充電器で充電。直後12.75vで安定、24時間後12.65v、でその翌日がこの値。

2014/5/20
12.75v (走行直後でなく2日ほど放置してから計測)
 ちなみに走って家に着いた直後が12.88vでした。

2014/6/17
12.81v (走行直後でなく2日放置してから計測)
 気温が高いおかげかまあまあ良い感じの電圧。

2014/7/16
12.82v (走行直後でなく2日放置してから計測)
 先月とほぼ変わらず。

2014/8/20
12.82v (走行直後でなく3日放置してから計測)
 先月と変わらない。 まずまず良い値で安定してる。

2014/9/12
12.79v (走行直後でなく5日放置してから計測)
 ちょっと涼しくなって5日放置だけどまずまずの良い値。

2014/10/16
12.80v (走行直後でなく4日放置してから計測)
 まずまずの良い値。 使用から7ヶ月、台湾YUASAより良い状態で安定している。

2014/11/10
12.82v (走行直後でなく2日ほど放置してから計測)
 いいね。安定してる。

2014/12/12
12.83v (走行直後でなく5日ほど放置してから計測)
 最近めっきり寒い上、5日放置してたけどなかなかの良い値。

2015/1/20
12.55v (走行直後でなく2日ほど放置してから計測)
 ちょっと下がったけどまずまず。

2015/2/28
12.41v (走行直後でなく4日ほど放置してから計測)
 低いけど始動に問題なしです。

2015/3/24
12.60v (走行直後でなく2日ほど放置してから計測)
 使用から1周年。すこしづつ気温も上がってきた。バッテリーにとって厳しい季節は越えたな。

2015/4/25
12.49v (走行直後でなく5日ほど放置してから計測)
 ちょい低い。

2015/5/27
12.65v (走行直後でなく3日ほど放置してから計測)
 暖かくなって電圧上がってきたか。

2015/6/26
12.64v (走行直後でなく4日ほど放置してから計測)
 うん、悪くない。

2015/7/25
12.76v (走行直後でなく1日ほど放置してから計測)
 暑さで化学反応も活発だろう。 この翌日また走行、1日放置で12.90v。

2015/8/27
12.93v (走行直後でなく4日ほど放置してから計測)
 最近めっきり涼しいけどいい数値だ。

2015/9/29
12.62v (走行直後でなく2日ほど放置してから計測)
 少し下がったな。

2015/10/29
12.51v (走行直後でなく3日ほど放置してから計測)
 また少し下がったな。

2015/11/27
12.43v (走行直後でなく4日ほど放置してから計測)
 寒くなってまた少し下がったな。 始動には問題なし。

2015/12/26
12.34v (走行直後でなく6日ほど放置してから計測)
 低い! でも始動できるからまだ交換はしない。

2016/1/26
12.36v (走行直後でなく5日ほど放置してから計測)
 低い! 寒い。

2016/2/24
12.40v (走行直後でなく3日ほど放置してから計測)
 低い。これから寒さが少し和らいで電圧は上がってくるだろう。

2016/3/29
12.51v (走行直後でなく2日ほど放置してから計測)
 寒さが和らいで電圧が上がってきたっぽい。

2016/4/29
12.44v (走行直後でなく5日ほど放置してから計測)
 暖かいのにいまひとつ。

2016/5/28
12.53v (走行直後でなく2日ほど放置してから計測)
 こんなもんか。

2016/6/27
12.37v (走行直後でなく6日ほど放置してから計測)
 暖かいのに低い…。

2016/7/30
12.27v (走行直後でなく1日ほど放置してから計測)
 劣化の流れが止まらない! もう寿命でしょう。 新品に取り替えます。



4. (まとめ)2年は持った

電圧推移表


12.40vあればエンジン始動には十分なのでそこに赤線。12.30v台になるときつい。



1年目は、安定。
2年目は、不安定、後半は低迷。
3年目は、低迷からの復調が弱く、劣化を感じる。


最近は電圧があまりに低いのでドライバッテリー対応の充電器で充電。
でもいつまでたっても満充電と判定されません。充電器を外してすぐに電圧を計測すると12.80v。

取り付けガイドに「12.70~12.85v」とあるので、この電圧が普通なのでしょう。
そうなると、2年目の夏の12.90v台の電圧は異常だったのか…?



頼もしさと面白さ


寿命は期待ほど長くなかったけど、後付けの電装品(セキュリティーアラーム)を使っているので放電容量(Ah)が大きいと言うのは頼もしく感じられました。

最近(2016年 7月)、なぜかウェビックでの価格が8千円ぐらいになっていて安物とは言えない状況だったけど、3千~5千円ぐらいなら買っても良いんじゃないかな。

面白みの無い中華バッテリーと違い、「俺のは普通のバッテリーじゃないんだぜ」という気分も楽しめるから。



今回買ったものと購入を検討したもの

MOTOBATT/MOTOBATTバッテリー MBTX7U
MOTOBATT/MOTOBATTバッテリー MBTX7U (webike)

  webikeから購入。国内ではあまり取り扱っているところがないですね。webikeが取り扱うだけかな。現在はそれも在庫切れが続く状況?
 海外製品なので納期が最長2ヶ月ぐらい…などと書いてあって、"在庫有り"の表示もないのでどうかと思いましたが、 在庫問い合わせボタンをポチッたらすぐ返事が来て2,3日で発送可能との事で購入。3400円ほどで送料無料。


maximaバッテリー
RISE CORPORATION ライズコーポレーション /マキシマバッテリー シールド型 YTX7L-BS (webike)

  安いのでこれでも良かったんだけど3000円以上じゃないと送料無料にならないし、 結構売れててレビューも多いので今回は却下。 ジェルタイプもあります。



  そのほか、FIAMMというイタリアメーカーのバッテリーもありましたが二輪用の安物はイタリア製ではない。おそらくは中国製。 安い中国バッテリーにブランド名だけ貼り付けてるだけみたいな…。安かったけどこれも却下。





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