台湾YUASAバッテリー 【安さと信頼性は両立するのか...】
1964年、アジア電池株式会社と日本のユアサが共同出資して作られたのが「台湾ユアサ」だそうだ。
YUASAの信頼性、台湾の安さ、ハイブリッドなるか…
※ 個人的な感想です。 参考程度にご覧ください。
インデックス
1. 古河は良いバッテリー
2. 台湾YUASAに乗り換え
3. 電解液の注入方法
4. 取り付け後、近況報告
5. (まとめ) 実はお得じゃなかった台湾ユアサ
1. 古河は良いバッテリー
古河バッテリーにしてからおよそ5,6年。
製造はタイですが日本市場向けの立派な物です。長い年月をかけて、13v → 12.9v → 12.8v → 12.7vと電圧が低下していきました。
調べてみたところ、13v~12.5v内であれば正常らしいので、「12.7vならまだ大丈夫!」と
思っていましたが12.7vを計測してから、ものの一ヶ月ほどで計測した電圧が12.55v。
そう言えば、ガソリンスタンドにあった広告によると、
→ 高い電圧を長い期間維持、末期に急激に電圧低下。
・昔のバッテリー
→ 電圧は時間と共に徐々に低下。
らしい...
だいぶ長持ちしたからもう怖い。ここらで買い替えるかと。
2. 台湾YUASAに乗り換え
YUASAなのに安い! ということで買ってみた。
本来、バッテリーの電解液は劇物なので「譲受書」なるものを書き販売店に郵送する必要があるのですが、
そのような書類の同封も説明もなし。
一部(大部分?)の販売店では電解液を注入して販売した事にしてしまうようです。
注入済みであれば書類が不要になり、販売店は手間が省けるから電解液。 こっちもその方が楽でありがたいけど…
3. 電解液の注入方法
電解液を注入しようにも翻訳された説明書などはなく、中国語で説明書きがあるのみ。図と漢字で何となくはわかるが細かいところが解らない。
前やったのは何年も前だし・・・、なので複数のサイトでやり方を調べました。
1. バッテリーのアルミテープを剥がす。
(!プシュッと音がします。このままの状態で長く放置すると良くない。あまり時間を掛けず次に。)
2. 電解液の黒いキャップを外してバッテリーに突き刺す。
(!液が入っていかない場合はペシペシ叩いて。)
(!黒いキャップは後で蓋として使用する。捨てないこと。)
(!黒いキャップの下のアルミテープは剥がさない。)
(!電解液がこぼれないようまっすぐ突き刺すこと。一気にブスッと。)
3. 20~40分そのまま放置。
(!すぐに蓋をしてしまってはいけない。内圧があがって寿命などに影響する。)
4. 2の所で外した黒いキャップをはめる。
(!均等にはめていかないと破損する。手では無理。ハンマー等で均等に。)
5. 任意で"初期充電"。
(!急速充電器はNG。じわじわ充電するらしい。対応した充電器が必要。)
※. 初期充電によって過酷な使用条件(寒冷地、長期間の放置など)でも長持ちするらしい。 私は初期充電しませんでした。古河の時もしてません。
4. 取り付け後、近況報告
安物はどのぐらい持つか、どの程度のものか、ここは随時更新の予定です。(2014年に使用終了。)
電解液注入からおよそ30~40分後テスターで12.75vを確認。
ちょっと低いと思ったが外した古河バッテリー(12.55v)よりはいい数字なので装着。
それからバイクで出かけて、帰って30分程度して計ったときはたしか13.44v程度。
(走った後は高くなります。ちなみに古河は走行後、12.77vぐらいでした。)
そこから24時間弱放置後に再び計測したところ13.01v。
2012/12/28
12.96v (走行直後でなく24時間以上放置してから計測)
2012/12/29
12.88v (走行直後でなく24時間以上放置してから計測)
ん、なんか低くなってきている・・・
2013/1/9
12.80v(走行直後でなく24時間以上放置してから計測)
ずいぶんと低くなったな・・・
古河バッテリーは新品時の13v程度の電圧をもっと長く維持していたような・・・
2013/1/19
12.81v(走行直後でなく5日弱放置してから計測)
前回の数値とほぼ一緒。どうも12.80程度で安定するようだ。この状態がどこまで続くか?
2013/2/28
12.79v(走行直後でなく4日弱放置してから計測)
ほんの少し下がった。今日はいつもより暖かいんだけど。何回計ってもこの数字でした。
2013/3/20
12.76v(走行直後でなく3日ほど放置してから計測)
だいぶ暖かくなったけどまた前回よりさがったな。
2013/4/26
12.58v(走行直後でなく4日ほど放置してから計測)
だいぶ低い。走行後、1,2時間放置の時は12.80vぐらいで安定。
2013/5/25
12.68v(走行直後でなく5日ほど放置してから計測)
前回計測よりパワーアップしてる。
2013/6/29
12.62v(走行直後でなく5日ほど放置してから計測)
少し下がった。
2013/7/23
12.67v(走行直後でなく2日ほど放置してから計測)
5,6,7月と12.60台で安定中。
2013/8/30
12.65v (走行直後でなく2日ほど放置してから計測)
ほぼ変わらず。
2013/10/01
12.62v (走行直後でなく2日ほど放置してから計測)
まあ、こんなもん。
2013/10/31
12.56v (走行直後でなく4日ほど放置してから計測)
低っ!
2013/11/29
12.46v (走行直後でなく3日ほど放置してから計測)
うおっ! ついに12.5vをきった!
台湾YUASA、消耗はかなり早いようだ。現状では特に困るような症状は出ていませんがそろそろ交換しようか・・・
2013/12/11
12.56v (走行直後でなく3日ほど放置してから計測)
前回計測から2週間弱。 低いけど12.50v台を回復。
この間、不覚にも始動直後にストール、再始動を何度か試みたんだけどその時のセルの弱々しさときたら…
結局押しがけで再始動しました。
2014/1/25
12.36v (走行直後でなく6日ほど放置してから計測
低すぎっ! このあとバッテリー充電器で14vまで上げてから始動、走行。が、24時間後には12.38vに。
12月末にも充電したんですが一時しのぎにしかなりません。充電器で誤魔化せばまだ乗れるけど近い時期に交換しよう。
ちなみに6,7年たった古河バッテリーは現在、12.20vです。
これも充電器で14.40vまで充電したが翌日には電圧低下。
5. (まとめ) 実はお得じゃなかった台湾ユアサ
コストパフォーマンスはいまひとつ!
「YUASAがこの価格!」という所で期待しましたが、1年程で12.5vを下回ってしまった。
以前使用していた 古河が同じラインを割るのに5年以上要したのと比べてあまりに早い。
古河(FTX7L-BS)はAmazonなら送料込みで8,000円ほどで買えます。
日本製のGSユアサ(YTX7L-BS)はAmazonで9,000円ほど。
1年しか持たない台湾ユアサを3,000円~4,000円で買うぐらいなら、古河や日本製のGSユアサを10,000円ぐらいで買ったほうが得。
何年も持つ台湾ユアサも中にはあるのかもしれませんが、私はもうこれっきりで良いかな...。
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